日本穀物検定協会の「食味ランキング」で最高ランクの「特A」を長年維持してきた魚沼産コシヒカリが、平成29年産のランキングで特Aに次ぐAにランクダウンしたことは、米穀業界では大きなニュースになっています。テレビや新聞でも取り上げられていましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
記事の中では「たんぱく質の含有率は従来と変わらない」と述べられています。確かにたんぱく質の含有量が多くなると食感が下がりますが、人間がお米の美味しさを感じる要素は様々で、成分分析だけでは限界があります。
これは私なりの分析ですが、魚沼産コシヒカリの味が低下したというよりも、ライバルとなる日本全国の生産地で「美味しいお米」をつくる努力が続けられ、またコシヒカリを超えようと様々な新品種が広まった結果だと考えています。
各地から桜の便りが聞こえる春になりました。平成30年産の苗づくりが始まります。リベンジに向けて、今年は魚沼産コシヒカリにとって「勝負の1年」になりそうです。
【URL】
https://www.nikkei.com/paper/article/?n_cid=kobetsu&ng=DGKKZO28123900U8A310C1L21000
【記事】日経新聞 2018年3月15日付
魚沼産コシヒカリ 品質確保へ検討会 自治体や生産者