新品種のブランド化が加速
近年、全国の各産地では新品種のブランド化が進んでいます。一昔前は、お米の名産地と言えば、新潟や山形を想像する方が多いと思いますが、近年、北海道や九州など全国各地でその土地の気候や風土にあった新品種が開発されており、消費者の間で高い評価を受けるお米も出てきています。
例えば、近年、お米農家を悩ませる高い気温に対応するために、高温でも美味しく育つ品種が開発されてきました。九州地方では、長崎県の「にこまる」、佐賀県の「さがびより」、そして2012年に人気となった熊本県の「森のくまさん」といったヒット品種が開発され、食味ランキング等で高い評価を得ています。次に、代表的な新興ブランド米を6件ご紹介致します。
代表的な新興ブランド米6選
ゆめぴりか
ゆめぴりかは、10年の歳月をかけて、北海道で開発された品種で、今や北海道米の代名詞となったお米です。抜群の粘りと柔らかさがあり大変人気の高いお米です。ちなみに「ぴりか」とはアイヌ語で美しいという意味の言葉です。
つや姫
山形県が10年以上かけて開発したオリジナル品種がこのつや姫です。柔らかめに炊いても一粒一粒をはっきり感じる食感が特徴です。また、炊きあがりのつやつやした光沢とバランスの良い粘り気で人気の品種となっています。近年、新興ブランド米の中では、ゆめぴりかと人気を二分するお米です。米の食味ランキングでもデビュー以来高い評価を受け続けています。
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森のくまさん
2012年の食味ランキングで最多得点を獲得し、一躍有名になったのが森のくまさんです。コシヒカリとヒノヒカリを親にもつ品種で。甘味があり、弾力性もシッカリしたお米です。熊本県の平野部を中心に作付け進み、現在ではヒノヒカリと並ぶ熊本県の主要品種となっています。
にこまる
暑さに強いお米で主に、九州地方・四国地方で作付けされています。つやつやとふっくらと炊きあがり、コシヒカリに近い食感で、もちもちとした食感が味わえるお米です。米粒はコシヒカリよりもやや大きく食べ応えがあります。安定した美味しさで九州ではヒノヒカリに代わる品種として期待されています。
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さがびより
さがびよりは、九州の夏場の高温にも対応できる品種として開発され、2009年に佐賀県の奨励品種になったお米です。炊きあがりのつやが美しく、米粒も大きく甘味も強いのが特徴です。近年、米の食味ランキングでも連続して高い評価を受け続けている佐賀県期待の品種です。
いのちの壱
いのちの壱は、岐阜県においてコシヒカリの突然変異で生まれた品種です。粒がコシヒカリの約1.5倍もあると言われており、お米を頬張った瞬間、これまでにない食感が味わえます。過去に開催したお米の食べ比べイベントでは、この食感により人気の高いお米の一つとなっていました。