代かきとは
耕起作業が終わった後に田んぼに水を入れてトラクターを使って、田の土の塊を細かく砕き、柔らかくして田んぼを平らにします。この作業を代かきといいます。
代かきの目的は、土を柔らかくして苗を植えやすくする為であったり、土の粒子を細かくすることによって水田の水持ちを良くする目的があります。また、
土の表面を平にして苗がむらなく生育しやすくする為であったり、田んぼの水漏れを防ぐ為であったり、田面に散布した肥料を混和するといった目的があります。田面が凹凸だと、田植がしにくい為、田んぼを平にする作業はとても重要です。
代かき作業について
代かきは通常2回、間をおいて行われます。1回目の水はやや少なめに入れ、2回目はやや多めに入れて、それを縦横に撹拌します。1回目の作業を荒代(あらしろ)、2回目の作業を植代(うえしろ)と言います。代かきが充分でないと水持ちが悪くなりますが、やりすぎると土が固まりやすくなり、水や酸素が通りにくく根張りが悪くなるので注意が必要です。
代かきの今と昔
昔は牛や馬に牽引させて馬鍬(まぐわ)といった道具などを用いて代かき作業を行っていましたが、現在は代かき専用ロータリ等の作業用機械を用います。最近では、高速代かき機といった機械も開発され、代かき作業が大変スピーディーになりました。