【8月上旬】合鴨はいなくとも稲は育つ
合鴨がいなくなってしまった圃場ですが稲はその後も着々と大きくなり、分げつ数は並みの稲より多く、茎はしっかりとしたものになってきました。今回の肥料では、全て有機の肥料を使いました。
施肥の面で気をつけたことは、有機で肥効が遅いため少し早めに施肥してやること、肥料をかなり削っているため、生育をしっかりと確認し肥料をやることに気をつけました。また、食味資材も施肥したため、今回はコストと食味を重視した施肥体系となりました。
【8月下旬】変わった雑草
8月になり日差しがきつくなり始め雑草の成長も著しくなってきた頃、合鴨がいなくなって圃場内にも草が生えてきました。しかし、生えてきたのはヒエではなく、カヤツリグサでした。背の高い稲の株元には一面背の低いカヤツリグサが生えているという中々奇妙な圃場になってしまいましたが、おかげでその他の雑草が育つことなく経過してくれました。
9月になってくると流石にヒエも伸び始めてきて圃場の中で稲株を避けて草刈機を振るという除草作業を行いました。成長しきり圃場一面を覆い尽くした稲でしたが、足元は意外と密度が薄く、雑草が伸びていました。
その中で気になったのは、どの稲株の周囲15cmほどにはあまり雑草が生えていなかったということです。地面に日当たりがあるような場所でも稲株まわりには生えていなかったので、これは周囲に稲の根が張り巡らされているからなのか、もしくは稲の持つアレロパシー効果なのか、どのような作用で雑草が抑えられていたのかは謎でした。次回は、この現象の解明をしようと思います。
⇒次回、【10月上旬】「そして、収穫へ」に続く
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