米という字は象形文字
「米」という文字は稲穂を表す象形文字だと言われています。
植物としての稲をあらわす漢字は「禾」と言い、この字の甲骨文字は稲の姿の象形文字だと言われています。「禾」を使った漢字は稲、穂、種など稲作に関係の深い漢字が多くあります。そしてその実を表す「米」という文字も象形文字だと考えられています。
この米という文字の甲骨文字は、横線とその上下に6つの短い点(線)で構成されています。この横線が稲穂の茎を表現しており、6つの点が実を表していると言われています。やがて真ん中の点が上下につながって今の「米」になったと言われています。
稲は八十八の手間をかけて育てる
「米」という文字を分解すると「八」と「十」と「八」にわかれます。そしてこれらをまとめると「八十八」となります。このことから、「米」という文字には、お米農家さんが一年を通じて八十八の手間をかけて作るという意味も込められていると言われています。みなさんが普段食べているお米は、お米農家さんのたくさんの苦労が詰まっており、大切に育てられた農作物だと言えます。
米に由来する、米偏の漢字もたくさんあります。例えば、粒、籾、料、糠、粳、糊、粉、糯、糖、麹、粕・・・・。
人名にもよく利用されており、名前に「米」や「田」のつくお友達が一クラスには一人はいらっしゃったのではないかと思います。「米」という文字はそれほど、生活に根ざした文字と言う事ができると思います。