米粉ってなあに?
お米を粉末にした食材として近年、利用が広まる米粉。もともと端午の節句の柏もちやちまき、月見団子等、年中行事でもよく使われており日本人の食生活に欠かせない食材です。最近では、米粉を使用したお菓子や料理を目にする機会が増え、お米の新しい食べ方として急速に脚光を集めています。みなさんの身の回りでもパンやケーキ、クッキー、麺類など、色々な形で利用されていると思います。
米粉として今までポピュラーだったのはうるち米を非加熱で製粉した上新粉です。だんごやまんじゅうなどの和菓子の材料によく使われていました。近年、製造技術の発展により、より粒子が小さい「微細米粉」が開発されました。この微細米粉の大きさは上新粉の約3分の1ほどで、小麦粉とほぼ同じと言われています。このため、パンやケーキを小麦粉の代わりに米粉で作ることができるようになったのです。小麦アレルギーの人も米粉なら安心して食べられます。
食料自給率アップの救世主
米粉が大きな注目を集めるようになった一つの理由は、食料自給率の低い小麦のかわりに、国産米を原料とした米粉の利用を伸ばせば、食料自給率が上がるということです。小麦の需要をお米に置き換える新規需要米として期待されています。一例として、学校給食では積極的に米粉が活用されてきています。
米粉は優れもの!
ここでは米粉の特徴を簡単にご紹介します。
米粉はデンプンの含有量が小麦に比べて多いので、もっちりとした食感になります。このため米粉で作られたパンはもちもちとした食感になります。また、米粉は小麦粉よりも油の吸収率が低いので、天ぷらやフライに使用するとカラッと揚がります。その他としては、米粉のタンパク質は小麦粉に含まれるグルテンを生成しない性質があるため、料理をするときにダマにならない、固まりにくいなどの特徴があります。カレーのとろみづけにも使われます。
このように米粉は新しい食感を提供し、料理を美味しく簡単に作ることができる優れた食品なのです。