バランス抜群の「ヒノヒカリ」
みなさん「ヒノヒカリ」というお米の品種を知っていますか?
関東以北ではあまり知られていませんが、九州地方ではコシヒカリよりもポピュラーで人気のあるお米です。ヒノヒカリは、九州地方を中心に、中国四国地方で広く栽培されています。特に、熊本県、大分県、鹿児島県で多く栽培されています。
ヒノヒカリという名前は西日本(九州)を表す「日」(太陽)と、炊き上がりがキラキラ輝いているさまから、「ヒノヒカリ」と命名されたと言われています。
食味については、粘り、味、香りのバランスが良く、ふんわりとしたお米元来の風味が楽しめるお米です。どんなおかずにも良く合うお米としても有名です。冷めても味が変わりづらいのでお弁当にも重宝します。コシヒカリと似た食味を持っていながら、コシヒカリよりも価格がお手頃で、コストパフォーマンスの高さも魅力です。
ヒノヒカリの歴史
九州においてもコシヒカリのように、売れる美味しいお米作りが求められ、宮崎県総合農業試験場にて研究を続けた結果、ヒノヒカリは平成元年に宮崎で生まれました。父にコシヒカリ、母に黄金晴との交配によって生まれました。九州地方の各県で作付が始まり、令和元年産の全国の作付面積ランキングでは、コシヒカリ、ひとめぼれに次いで第三位まで拡大しています。今や九州地方の代表的なお米に成長しました。
ちなみに、このヒノヒカリの後継品種として開発されたのが、当ブログでもご紹介しているより暑さに強い品種「にこまる」になります。ヒノヒカリの後継を目指して新たな品種が開発されている事からも、ヒノヒカリの偉大さが分かります。
ひとめぼれとのデッドヒートに注目
コシヒカリの味を強く受け継ぎ、食味が良く子孫の中では一番コシヒカリに似ているとの評価のあるヒノヒカリ。色々な料理との相性も良く使い勝手もいいことから、今後も作付けを増やす農家が増えていくと思われます。作付面積第2位のひとめぼれとのデッドヒートは今後も注目です!