国産米の中では比較的新しい歴史を持つブランド米、ミルキークイーン。しっとりとした柔らかな美味しさを生み出すまでに、国を上げて熱心な研究が重ねられました。新たなお米の可能性として注目されているミルキークイーンの特徴と、美味しく味わう方法をご紹介します。
ミルキークイーンの特徴
ミルキークイーンは平成元年から6年間かけて行われた、農林水産省による新種米開発プロジェクトによって誕生したお米です。茨城県つくば市の農業研究センターにて、コシヒカリの突然変異種をかけあわせることで生み出されました。現在は茨城県を中心に、北は南東北から南は九州まで、日本全国で広く栽培されています。
より美味しいお米を作ることを目的に開発されたミルキークイーンは、コシヒカリなど従来のお米よりも粘り気が強く、モチモチとした食感が特徴的です。また、ミルキークイーンの柔らかさは、炊きたてはもちろん冷めても失われることはありません。名前の由来は、玄米の粒の色が透明に近い乳白色に見えるところから来ています。
ミルキークイーンの美味しい炊き方
ミルキークイーンは粘り気が強く、水分を多く含むお米です。そのモチモチとした柔らかい食感を十分に引き出すには、炊飯をする時に入れる水の量に注意する必要があります。コシヒカリなどを炊飯器で炊く際は、米一合に対して炊飯器の目盛り「1」まで水を入れるのが通常の炊き方です。
これに対してミルキークイーンは、米一合に対して水は「1」の目盛りよりも1割から1.5割ほど減らして入れると良いでしょう。若干少なめの水で炊くことで、ミルキークイーンの粘り気ある美味しさを十分に引き出すことができるのです。ミルキークイーンに水を加えて、夏場は30分、冬場は2時間程そのまま浸しておくと、より一層ふっくらとした炊きあがりになります。
ミルキークイーンの美味しい食べ方
冷めても固くなりにくい性質を持つミルキークイーンは、お弁当やおにぎりなどにうってつけのお米です。お弁当のご飯は、温め直さずに食べると固く感じられることも多いですが、ミルキークイーンならその心配は無用です。しっとりとした食感は冷めても失われることはなく、美味しく食べることができます。炊飯は一度にまとめて行い、小分けにして冷凍保存をしているという方にもミルキークイーンはおすすめです。炊きあがったご飯を湯気ごとしっかりとラップで包み冷凍すれば、解凍後も変わらぬ美味しさを楽しむことができるでしょう。
その他にも、ミルキークイーンは比較的濃い味のおかずと好相性です。肉じゃがなどの煮物や焼き肉のタレと一緒に食べると、柔らかいお米の一粒一粒におかずの味がしっかりと染み渡ります。美味しさを追求して作られたミルキークイーンの魅力を、ぜひ味わってみてください。
五ツ星お米マイスターおすすめ『ミルキークイーン』
若井農園(若井康徳)さんの滋賀県蒲生郡竜王町産ミルキークイーン
<栽培期間中化学肥料不使用>
十六代目の技術と自然の力を有効活用した多品種栽培の名士。
米・食味分析鑑定コンクール金賞受賞農家が作る絶品なミルキークイーンです。
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和仁農園さんの岐阜県高山市産ミルキークイーン(乙女ごころ)
『感動するほど美味しい米をつくりたい』8人目のダイヤモンド褒章受賞者。
北アルプスの山間地で自然と対話しながら、一粒一粒に愛情を注ぎ丁寧に育てあげた極上のミルキークイーンです。
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渡部洋巳さんの山形県高畠町産ミルキークイーン(特別栽培米)
「まほろばの里」高畠でミルキークイーンを育むコンクール金賞受賞農家。
「米・食味分析鑑定コンクール」で総合部門・金賞を受賞している農家が育んだ逸品。
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西部開発農産(照井勝也)さんの岩手県北上市産ミルキークイーン
奥羽山脈の雪解け水と肥沃な土壌に恵まれた岩手県北上市で、地域農業を救う稲作専門のプロ集団が作る渾身のお米です。
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マルヘイ農園(安部 平左エ門)さんの山形県米沢市産ミルキークイーン(特別栽培米)
美味しいさの秘訣は有機栽培。11代目「平左エ門」の丁寧な米作り。
四方が山に囲まれており、吾妻山系からの清らかな雪解け水が豊富に流れ込む山形県米沢市で、安心して食べられるお米です。
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