群馬県みなかみ町の本多義光さん
第15回米・食味分析鑑定コンクール総合部門特別優秀賞受賞
利根川の源流域であり「関東の水瓶」とも称される群馬県みなかみ町は谷川岳などの雄大な自然と温泉に恵まれた風光明媚な町。関東最北に位置しており、みなかみ町のすぐ北は新潟県魚沼地区。利根川最上流の清流と昼夜の寒暖差に恵まれ、山間部でありながら良質米が採れる好条件が揃っています。このみなかみ町でお米作りを続ける匠が本多義光さんです。
本多さんがとりまとめているみなかみ町の地場産ブランド「水月夜」(コシヒカリ)は、食味値86以上という全国のブランド米の中で一番厳しい審査基準をクリアしたお米だけに限られます。基準に満たないお米は「水月夜」としては販売しないそうです。この「水月夜」は圧倒的な香りと甘みをもち、全国の色々なコンクールで入賞の常連となっています。2013年の米・食味分析鑑定コンクールでは総合部門で特別優秀賞を受賞しました。また同年開催された第10回お米日本一コンテストinしずおかでも最高金賞を受賞されています。
これだけの高品質を実現する秘密は、本多さんが独自にあみだした「籾殻燻炭法」にあると言います。冬の間、本多さんは毎日長時間かけて燻炭をいぶし、その一部を春先に田んぼに鋤き込みます。籾殻燻炭を土に混ぜ込むと、微生物の活動が活発になり農作物の根が元気になると言われています。籾殻燻炭を混ぜた土で育ったお米は、病害に強く、稲の持っている力を引き出し、減農薬・減化学肥料でのお米作りを実現しています。
ただし土作りには5年、10年単位でようやく少しずつ手応えを感じるような時間のかかるもの。極上のお米作りの裏にあるのは、長い間に渡る日々の努力の積み重ねにほかなりません。このお米作りをを支えているのは、「みなかみの土地で採れる美味しい米と地域の水田地帯を守リ続けたい」という強い想いです。
地元「谷川温泉」随一の最高級旅館でも使用されている「水月夜」。自然豊かな土地と『みなかみ』生まれの最高のブランド米を次世代に引き継ぎたい。そんな目標を胸に、本多さんは今日もお米作りに向き合います。
→米・食味分析鑑定コンクールで特別優秀賞を受賞した本多義光さんの水月夜(コシヒカリ)はこちら