北海道美唄市の阿部頼義さん
第8回米・食味分析鑑定コンクール総合部門金賞受賞
北海道空知地方の中心に位置する美唄市でお米作りを行う阿部頼義さん。美唄地方は石炭やスキー場のある町として知られており、その寒冷な気候はお米の産地としてはあまり知られていないエリアでした。北海道農業研究センター(北農研)が、寒冷な気候でも優れた特性をもつ新品種「おぼろづき」を開発します。このおぼろづきを当時すでにお米づくりの名人として知られていた阿部さんに試験栽培を依頼し、おぼろづきを作りを続けた結果、2006年に「第8回米・食味分析鑑定コンクール」で阿部さんのおぼろづきが北海道米として初めて金賞を受賞し全国に名を轟かせました。
この金賞受賞をきっかけとして、北海道のおぼろづきは、今ではゆめぴりか等と共に新潟のコシヒカリと並んでおいしいお米と言われるようになりました。北海道米の評価を押し上げた功労者でもある阿部さん。今では孫の正義さんも新しくお米づくりに励み、北海道のお米の歴史を繋ぎます。
阿部さんが作るおぼろづきは、北海道米ブームの先駆けとなった品種と言われ、低アミロース米のため粘りが強く・適度な弾力が最大の特徴です。冷めても美味しいお米でもあります。
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