みなさんがいつも食べているお米の品種はなんでしょうか。多くの方は「コシヒカリ」や「あきたこまち」などメージャーな品種を選ばれているのではないかと思います。
日本では様々な品種のお米が作られていますが、独特の味わいで人気も高いのが「ミルキークィーン」。今回はそんな「ミルキークィーン」の特徴をご紹介します。
ミルキークィーン誕生秘話
「ミルキークィーン」は1985年に農業研究センターにて育成され、1992年に茨城県農業総合センター農業研究所にて栽培試験が始まり、1995年に品種登録されたました。
当時、お米の需要拡大のため、これまでにない特徴を持った品種を作ろうと農水省がスーパーライス計画というプロジェクトを立ち上げ、その一環で育成された品種です。なんと、「ミルキークィーン」はコシヒカリの突然変異から誕生したお米です。親譲りの味わいが人気の秘訣となっています。
生産がスタートしたのは、茨城県稲敷市。ほんの一握りの種から生産が始まり、今でも多くの方がミルキークィーンを栽培しています。「ミルキークィーン」の産地は、茨城県や福島を中心に、東北・関東・九州まで幅広い地域で生産されています。
ミルキークィーンの特徴
お米には「アミロース」と「アミロペクチン」という2つのデンプンが含まれています。アミロースが少ないと粘り強く、アミロースが多いと粘りが弱くなるという特徴があり、もち米のアミロースは0%。粘るお米ほどアミロースの含有量が低いと言われています。アミロースが低いお米を、業界では「低アミ(低アミロース米)」と呼んでおり、「ミルキークィーン」もその一つです。
炊き上がりはキラキラとした艶があり、しっとりとした質感、ねっとりとした粘りを楽しむことができます。この粘り方が「コシヒカリ」や「あきたこまち」のそれとは大きく異なり、濃密な粘りにはまってしまう人も少なくありません。また、餅米のような甘い香りもあり、鼻でも幸福感を味わうことができます。
ツナギ流!美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
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ツナギでおすすめのミルキークィーン
青木さんの山形県南陽市産
ミルキークイーン(特別栽培米)
米食味分析鑑定コンクールの総合部門で金賞を受賞、平成26年には、第8回あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテストで最優秀金賞を受賞した農家が育む逸品です。
大嶋農場さんの茨城県筑西市産
ミルキークイーン(有機栽培米)
食卓を囲む人たちを笑顔にしたい、そんな思いのこもった「百笑米」は出穂の頃に雪塩とハチミツと鰹節エキスを散布する、こだわりの栽培方法で生まれました。
井関農園(井関義次)さんの
兵庫県丹波篠山市産ミルキークイーン
丹波栗や黒枝豆などが有名な兵庫県丹波篠山市。周りが山に囲まれた盆地で、昼夜の寒暖差が大きく、篠山川からの清らかな水が流れ込む地域で丁寧に栽培しました。