お花見の季節がやってきましたね。今回は古くから伝えられてきた行事についてのコラムです。今回は、お花見についてご紹介していきます。
お花見の歴史
お花見の季節がやってきましたね。お花見は、奈良時代に中国から伝わったと言われており、梅の花を鑑賞し歌を詠む雅やかな宴でしたが、平安時代になり桜を鑑賞するようになりました。江戸時代になると、庶民には、「豊作祈願」の行事として広がっていきます。冬から春になり花が咲きだすと、桜の木に宿っている「田の神」を迎えに行き、酒と料理で神をもてなし飲食を共にし、豊作を祈願したのです。そこで、提重(さげじゅう)という重箱と共に酒器や取り分ける皿なども携えて持っていけるとても便利な道具が使用されていたそうです。その重箱には、春の旬の魚や山菜などの食材が生かされ用いられていました。
江戸時代の花見弁当の献立には、芽を出したばかりの蕨である早蕨(さわらび)や春の風物詩の桜鯛、蒸かれい、甘い味付けのかすてらまご、アワビの青ワタを入れて作ったわたかまぼこなどが掲載されています。しかし、あまり裕福でない家庭は、卵焼きをたくわん、酒を茶など置き換えていたりしたそうです。豪華なものから手軽ものまで様々な献立があり、貴族から庶民の人まですべての人が花見を楽しんでいたと考えられます。
現代のお花見弁当は、おにぎりやサンドイッチなど手軽でかつ写真映えするものが多いのではないかと思います。そこで今回は持ち運びしやすく、簡単に作れて他とはひと味違う、お花見にちなんだ「お花のカップ寿司」を作ってみます。
お花の🌸生ハムカップ寿司の作り方
調理時間:約20分
材料(4個分)
- ごはん
- 約320g
- すし酢
- 大さじ2
- きゅうり(小角切り)
- 1本分
- 桜でんぶ
- 小さじ2
- 錦糸卵(市販品)
- 20g
- 生ハム
- 12枚
作り方
❶ 温かいごはんにすし酢を混ぜ合わせ、すし飯を作る。
❷ カップにきゅうり、すし飯、桜でんぶの順に入れ、再び繰り返して層を作る。最後に錦糸卵を広げる。
❸ 生ハムのお花を作る/生ハムは横半分に切り、一切れを端からくるくると巻いて芯となる部分を作り、その周りに残りの生ハムをふんわりと巻いてお花に見立てます。
❹ ❷のカップに❸の生ハムのお花をのせて、完成。
ポイント
今回は桜にちなんでピンク色の生ハムを選びました。スモークサーモンでも同じようにクルクルふんわりと巻くとお花に見立てることでできます。ぜひいろいろなトッピングでチャレンジしてみて下さいね。
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おわりに
日本を代表する「花」と言えば「桜」。
日本には季節や行事にまつわる様々な食べ物があります。言い伝えや由来を知れば、伝統行事ももっと意味深くて身近なものに感じられるでしょう。
春を感じるには桜のお花見、そしてお花見には食べ物は欠かせません。ぜひいろいろなお料理を持ち寄って、桜を眺めながら、お花見を楽しんでください。
オススメの商品
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ライスサービスたかはしさんの
宮城県栗原市産ササニシキ(特別栽培米)
ちらし寿司には粘りの少ないササニシキがおすすめです。大粒でインパクトがあり、粘りの少ない、すっきりとした上品な味わいで、具材の旨味を引き立たせます。
主穂営農(奥村知己)さんの
岐阜県岐阜市柳津町産ハツシモ
大粒で見た目にもインパクトのあるお米です。シャッキリと炊き上がり、食べ応えのある粒感を楽しむことができます。甘さは上品で、すっきりとしているためちらし寿司にもぴったりのお米です。
山﨑農園さんの
岡山県倉敷市産『朝日』(JAS有機栽培米)
日々研究を繰り返し、農薬や化学肥料を一切使用せず、丁寧に栽培しました。人工交配をしていない在来品種であり、大粒でしっかりとしたコシと深い味わいを楽しむことができます。昔懐かしい味をぜひご賞味ください。