お米コラムでは、お米の栄養に関連することについても度々発信しています。しかし、栄養学に関連することは情報量も多く、複雑に見えることもあるかもしれません。
そこで、数回に分けながら、栄養学の基礎をできるだけわかりやすく、解説していきたいと思います。
「1日分の〇〇」に根拠はあるの?
普段生活している中で、「1日分のビタミンC」や「1食分の野菜」などのキャッチフレーズのついた商品を目にする機会は、とても多いと思います。
この「1日分」や「1食分」はあくまで目安ではありますが、そもそも何を根拠にして言われているのか知っていますか?
1日に必要な食事の量や、栄養素の量は、様々な研究や分析結果から予測し、基準となる数値を示してくれているデータが存在しています。
代表的なものには、
・日本人の食事摂取基準
・食事バランスガイド
などがあります。
国の機関である厚生労働省が取りまとめているデータ
日本人の食事摂取基準は、厚生労働省が取りまとめており、様々な研究調査などのデータをもとに、5年に一度改訂されています。2023年現在、最新版は2020年版です。
厚生労働省は、「国民健康・栄養調査」という、国民の実際の身体の状況や栄養状態、生活習慣などの現状調査も行っていいて、その結果等もふまえながら、数値の設定を行っています。
厚生労働省のHPからも見ることができますが、原本だと少し難しいので、
越谷市が分かりやすく抜粋してまとめているものが見やすいと思います。
越谷市のトップページより、「日本人の食事摂取基準」で検索すると、資料を閲覧することができますよ。
参考:埼玉県越谷市ホームページhttps://www.city.koshigaya.saitama.jp/
年齢や、活動量などによって分けられている
摂取の基準となる数値は、年齢と性別、身体活動レべル(仕事や私生活などで日常的にどれだけ動いているか)によって分けられ、その区分の大部分の人に当てはまるであろう数値が設定されています。また、妊婦さんおよび授乳中の方についても、別途、数値が設定されています。
身体活動レベルは、低い・普通・高いの3つに分けられており、必要なエネルギーや栄養素の量が違っています。
低い…生活の大部分を座っていて、静かな活動が中心
普通…座ってする仕事(や学業など)が中心だが、職場内での移動や立ってする仕事、または通勤・買い物・家事・軽いスポーツなどのいずれかを含む
高い…移動や立ち仕事の多い場合。または、スポーツなど活発な運動習慣がある場合。
日本人の食事摂取基準は、管理栄養士や栄養士が、給食等の献立を作成する際にも使うものです。
食事摂取基準のデータをもとに、各食材に含まれる栄養素が細かく記載された食品成分表を使って、その日の献立が栄養価を満たしているかなどを計算しています。
“食事バランスガイド”とは?
日本人の食事摂取基準は、あまり一般の方には知られていないかもしれませんが、コマの形を使って実際の食事量を視覚的に落とし込んだ「食事バランスガイド」については、見たことのある方も多いと思います。
次回のコラムでは、食事バランスガイドについて説明したいと思います♪
関連記事→あなどるなかれ。おにぎりの相棒『海苔』のパワー その2~ごはんとの相性~
ツナギおすすめのお米
(無洗米)本多義光さんの
群馬県みなかみ町産水月夜(コシヒカリ)
名前の通り、瑞々しく、ツヤよく、滑らかな質感です。粒に厚みがあり、程よい弾力とわかりやすくしっかりとした甘みがあり、すっと消えるような喉越しも良いお米です。
粋き活き農場さんの
秋田県大潟村産あきたこまち(特別栽培米)
ツヤよくキラキラとした外観のお米です。ころんとした粒感で、舌触りも良く、粘りすぎずあっさりとした味わいを楽しむことができます。
城下和彦さんの
京都府京丹後市産夢ごこち『特別栽培米』
京都最北端の地で海と森が育む「夢ごこち」です。大粒で充実した粒感。キラキラと輝く艶が素晴らしいお米です。ハリがあり滑らかな舌触りでありながらしっとり粘り、飲み込んだ後にしっかりと甘さが口に残ります。