第1位:コシヒカリ
作付割合:37.5% 主な生産地:新潟、茨城、栃木
昭和54年以降、常に作付面積シェア第1位を占める日本を代表するお米。南は九州から北は秋田県まで、日本全国で生産されているお米の1/3以上がコシヒカリです。米粒が大きく揃っており、食味が良く、粘りが強いのが特徴です。炊いたご飯には光沢があり、香りも良く、良質米として人気と実力を誇ります。一方で、近年の気候変化により、栽培面で高温障害の影響を受けるケースが増えてきています。
第2位:ひとめぼれ
作付割合:9.8% 主な生産地:宮城、岩手、福島
ササニシキが冷害で育たなかった東北地方において強い耐冷性を発揮したことから、平成3年にデビューしたお米です。現在は、コシヒカリに次ぐシェア2位に成長。東北から沖縄まで広く栽培されるようになった品種です。幅広い料理に対応できるため、定食屋などで愛用されています。コシヒカリと同等の食味を持っており、コシヒカリよりも大粒であるにもかかわらず価格的に安いのが、シェアを急速に獲得した理由だと言われています。
第3位:ヒノヒカリ
作付割合:9.5% 主な生産地:熊本、福岡、鹿児島
九州地方を中心に、中国四国地方で広い作付けをしているお米で、コシヒカリ・ひとめぼれに次いで全国第3位の生産量(作付)となっています。もう少しでひとめぼれを追い抜く位置まできています。コシヒカリを父に持つ為、食味の良さを引き継いでいます。冷めても味が変わりづらいお米です。ヒノヒカリの名前の由来は、九州の温かい太陽を表す「日」と、ご飯が光り輝く様子から名づけられました。
第4位:あきたこまち
作付割合:7.3% 主な生産地:秋田、茨城、岩手
秋田県のオリジナル品種。コシヒカリを親に持つ品種は現在ではかなりの数に上りますが、あきたこまちは、その最初の品種です。秋田県湯沢市の小野小町生誕伝説にちなんで、名前に「こまち」がつけられたそうです。コシヒカリと比べると小粒です。粘りは強いのですがあっさりとした食感で、食味が良いことから食味コンクールでも好成績を得ている品種。柔らかすぎないのも特徴のひとつです。
第5位:キヌヒカリ
作付割合:3.1% 主な生産地:兵庫、滋賀、埼玉
関東地方や近畿地方で広く栽培されている品種の一つ。コシヒカリと比べて粘りがやや弱く、さっぱり目の食感のお米です。
第6位:ななつぼし
作付割合:3.0% 主な生産地:北海道
最近、夢ぴりかで有名になっている北海道のお米ですが、1番作付けされているのはこのななつぼしです。冷めても美味しさが長持ちするのでお弁当やおにぎりに向いています。
第7位:はえぬき
作付割合:2.7% 主な生産地:山形
はえぬきは、日本穀物検定協会の食味ランキングで、最高の特A評価を連続15年間獲得する実績を持つ米。山形県外での作付けがほとんどないため、味のわりに知名度が低いと言われています。品種の特性は冷害と倒伏に対して強いとされています。良食味性と安定性を併せ持つお米と言えます。
第8位:まっしぐら
作付割合:1.8% 主な生産地:青森
食味や品質の追求に「まっしぐら」に取り組んだ青森県のお米です。津軽半島北部や南部平野などのつがるロマンが主力の地域を除く県下全域で作られています。炊上がりは白くつやがあり、粒張りが良いのも特徴です。
第9位:きらら397
作付割合:1.8% 主な生産地:北海道
北海道のお米の美味しさを知ってもらうべく開発された北海道生まれの品種です。粒が大きく汁気の多い食材と組み合わせてもふやけにくいという特長を持っており、有名牛丼チェーン店で利用され話題になりました。
第10位:あさひの夢
作付割合:1.4% 主な生産地:栃木、群馬
平成生まれの新しいお米。食味が良く、倒伏耐性やいもち病に強いのが特徴。