収穫はタイミングが大事!
実りの秋には田んぼが黄金色に染まり、スーパーやお米屋さんに新米が並び始めますが、美味しいお米を作るには収穫のタイミングが重要です。
お米の収穫時期には適期があります。
収穫の適期は出穂後だいたい35〜40日と言われていますが、品種や作期、生育状態などによって違ってきます。黄化もみの割合が、80〜90%程度になる頃が適期の一つです。適期より早ければ、青米が多くなり、遅れると薄茶米や胴割れ米が多くなり、品質が低下します。
お米の収穫のタイミングは、お米の質や味への影響がとても大きいのです。
収穫の次は乾燥作業
お米をコンバイン等で収穫した次の作業は乾燥作業になります。
収穫した籾は、乾燥機による機械乾燥を行います。通常半日から1日程度かかります。
収穫したての籾はだいたい20%以上の水分を含んでいます。これを乾燥させることで15%前後まで落とします。水分の含有量が高いと発酵して熱を出し、最後には腐ってしまいます。この乾燥作業を急速に行うと、米粒にひびが入ってしまうケースが増えるので、乾燥機による遠赤外線の照射と低温の通風によりできるだけ常温でゆっくり乾燥を行います。
そして、翌年の夏まで美味しく食べられるように温度管理をしながら冷暗所に貯蔵されます。豪雪地帯では雪室貯蔵(雪中貯蔵庫)といった自然の力を使った保管方法も行われています。
今では貴重!天日干しされたお米
近年、天日干しのお米が注目されています。
ツナギでも天日干しで栽培されたお米を取扱っており、人気商品の一つとなっています。
かつては乾燥を天日干しで行っていました。天日干しは収穫した稲を束ねて「稲架(はさ)」と呼ばれる横木に吊るして、太陽の力で乾燥させます。ゆっくり乾燥が進むのでお米を痛ませる事なく乾燥出来ます。農家さんの手間と愛情を掛けた分、美味しいお米に仕上がります。
一方で、手作業で行うため手間がかかり、重労働となります。そのため、天日干しを行う農家さんの数は少なくなり、天日干しを行っていてもその量が大変少なくなっているのが現状です。今では手に入りづらい貴重なお米の一つと言えます。