お米のセレクト通販「ツナギ」の美味しいお米に関する情報マガジン

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お米コラム

【2024年お米不足】需給逼迫と価格高騰について


新米特集

さまざまな食品の値上げが続く中、安定した価格推移をしてきた「お米」について需給の逼迫・価格高騰がニュース等でも取り上げられており、SNSでは「令和の米騒動になるのでは?」と不安視されている方も少なくないと思います。今回はお米を販売する視点から、現時点で考えられる要因や現状についてご紹介したいと思います。

 

2024年はなぜ米不足といわれているのか

お米のイメージ
日本における米の需給バランスは、複数の要因が絡み合っています。需要側では、人口減少や食生活の多様化により、一人当たりの米消費量が減少傾向にあります。一方で、供給側では、減反政策の影響や農家の高齢化により、生産量が減少しています。さらに、気候変動による異常気象や自然災害により、収穫量が不安定になることもあります。

2023年産米においては、お米の生産量を評価する「作況指数」は101となっており、平年並みの作柄と公表されています。しかし、ご存知の通り異常気象は年々常態化してきており、猛暑・水不足は米農業において非常に大きな問題となっております。

2023年産米についても、収量や品質を大きく落とした産地も多数あり、実際はそこまで収量が取れていないという見解もあります。また、猛暑によりお米の品質が低下し、精米した際の仕上がり量(精米歩留)が低下していることや、業務用や加工品に使用される「ふるい下米(中米)」の大幅減などお米自体が要因になっているものもあります。

さらに、坂本哲志農相は2024年6月7日の閣議後会見で消費動向について「前年よりも増加傾向にある」と述べており、家庭用の需要回復やインバウンドによる外食需要増による影響も決して少なくないと考えられます。

<米不足と言われる要因>

①生産力の低下
②猛暑による品質の低下(精米歩留の低下)
③中米の大幅減
④家庭用の需要回復
⑤インバウンドによる外食需要増

参考:米に関するマンスリーレポートよりhttps://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/231212-1.pdf

本当にお米は無いのか

中干しイメージ

農水省の発表によると、民間企業が在庫しているお米の量は2024年3月末時点で215万トンとなっております。
つまり、世の中からお米が無くなったというわけではありません。
また、5/21に行われた坂本農林水産大臣記者会見では下記のように見解を述べております。

「集荷業者及び卸売業者の3月末の在庫量は、対前年比36万トン減の215万トンですが、年間需要量の681万トンに対する在庫量で見ると約32%と、コロナ禍前の時期とほぼ同水準です。このため、現時点で主食用米穀需給が逼迫しているとは考えていません。」
政府は大規模災害など不足の事態に備え、常に100万トンのお米を備蓄しているため、食べるお米が無くなる可能性はありませんので、小売店などでお米を買い占めるなんてことも必要ありません。

しかし、5月末時点の民間在庫は145万トンとなっており、前年同期と比べると40万トン減少しています。これは例年の6月末時点の在庫量に近く、約1ヶ月分早く在庫が消化されているとも見ることができます。つまり、在庫が枯渇している訳では無いものの、需給がかなりタイトになってきていると見ることができます。

参考:農林水産省 民間在庫の推移よりhttps://www.maff.go.jp/j/press/nousan/kikaku/attach/pdf/240430-2.pdf
参考:農林水産省 民間在庫の推移よりhttps://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/attach/pdf/aitaikakaku-170.pdf

お米屋さん・農家さんの現場の声

米農家さんのイメージ

日本米穀商連合会の調査によると、お米の仕入れについて「問題なく仕入れている」と回答した米穀店は15%に留まり、「仕入れできる量が少なくなっている」が66.4%「仕入れることができない」が18.6%となっており、非常に困難な状況が続いていると言います。
一方、お米農家さんのところには「お米を売って欲しい」という電話が今年はとても多く、これまでお付き合いのなかった新規の業者からも「高くてもいいから売ってほしい」と要望があったと各地の農家さんより聞いております。
前述の通り、米の在庫が枯渇している訳ではないものの、大手米卸等は販売先が確定した状態のお米を保管しているケースが多く、米穀店等に自由に販売できるお米が少ないという状況が推察されるため、一部ではあるものスポットで取引されるお米の価格は7~8割高など、かつてないほどに高騰していました。スーパーなどで消費者が購入する価格に大きな変化がある可能性は低いものの、町のお米屋さんや小規模な店舗では一部欠品などが懸念されています。

参考:米の仕入れについてのアンケート結果https://www.jrra.or.jp/news_335.html

ツナギのお米は大丈夫?

産直のイメージ

ツナギでは、厳選した農家さんから直接商品を発送する「産地直送」で、お客様にお届けしております。
そのため、前述のような在庫逼迫などに左右されないよう、例年購入数を参考に年間分を確保して頂ける農家さんも多くいらっしゃいます。
しかし、全国各地の産地より、「美味しいものを届けたい」「環境に配慮した米作りをしたい」というこだわりの強い農家さんを厳選して販売しているため、一年の収量(在庫)には上限があり、どうしても新米をまたずに売り切れてしまう場合があります。
万が一、売り切れになった場合でも、全国各地の厳選された農家さんの中から、お好みのお米をお選びいただくことができますので、
安心して各地のお米をお楽しみいただければと思います。
また、ツナギの定期購入にお申込み頂いているお客様につきましては、
基本的に年間を通じて在庫確保できるように調整しておりますので、
お気に入りのお米を見つけた場合は、定期での購入をおすすめしております。

 

ツナギおすすめのお米

農林水産大臣賞受賞 黒澤ファーム(黒澤信彦)さんの山形県南陽市産夢ごこち(特別栽培米)

農林水産大臣賞受賞 黒澤ファーム(黒澤信彦)さんの
山形県南陽市産夢ごこち(特別栽培米)

長年守り繋げてきた土地で代々継承してきた技を活かして米作りをしています。夢ごこちはふっくらモチモチした食感と甘みが格別で、しっとりとした質感で幸福感のある濃密な粘りを楽しむことができます。まろやかな旨味が飲み込んだ後に余韻を残します。

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しまさき農園(島崎真人)さんの山形県南陽市産つや姫(有機JAS転換期間中)

しまさき農園(島崎真人)さんの
山形県南陽市産つや姫(有機JAS転換期間中)

「第17回あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」にて優秀金賞を受賞。有機質肥料を主体に育てた自信作です。有機JAS(転換期間中)の認証を受けており、安心してお召し上がりいただけます。

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若井農園(若井康徳)さんの滋賀県蒲生郡竜王町産にこまる

若井農園(若井康徳)さんの
滋賀県蒲生郡竜王町産にこまる

田んぼ毎に個別管理を徹底し、丁寧に育てました。若井さんのにこまるは、大粒でハリのある外観でインパクトがあります。噛むたびにしっかりと甘さを感じ、輪郭がはっきりとしているため舌触り、喉越しもよいお米です。

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編集者プロフィール

ツナギ編集部

ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。

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