新潟県の期待の新星
新潟県で誕生した「こしいぶき」というお米をご存知ですか。
こしいぶきは、米どころ新潟県で8年の歳月を経て開発された早生品種です。
こしいぶきは、コシヒカリを親にもつ「ひとめぼれ」と「どまんなか」を掛け合わせて作られました。こしいぶきの開発にあたっては、食味を最重要として、約800種類もの交配組合せの中から、気象変動の激しい条件のもと選抜が行われました。これだけ厳しい選抜が行われたのも、よりおいしいお米づくりを目指す米どころ新潟県の熱意と情熱からと言えます。
「こしいぶき」という名前は、越後（『こし』）の新しい息吹（『いぶき』）という意味で、21世紀に登場するお米にふさわしく、新潟県発の新鮮で力強いお米になってほしいという思いが込められ県民投票にて命名されました。
こしいぶきは新潟県の推奨品種に認定され、今ではコシヒカリに続く新潟県内第二位の作付面積を誇るまでになっており、コシヒカリと並ぶ「新潟米」の二本柱となっています。
一足早く新米をご家庭に届けられるお米
こしいぶきが作られた背景には、新潟県において、コシヒカリの作付けが集中したため、昨期分散を狙った「早生」の主力品種が切望されていたことがあげられます。
こしいぶきは、これまで難しいとされていた、暑い夏場の実りでもお米の品質を落とさず、コシヒカリよりも約10日程早く収穫できるので、一足早くご家庭の食卓でこしいぶきの新米がいただけます。
コシヒカリに引けをとらない良食味
こしいぶきの特長は、多くの方が好み慣れ親しんできたコシヒカリに引けをとらない味をもつことです。その炊き上がったお米のつや、香り、粘りなどはコシヒカリの特徴をしっかりと受け継いでいて、早生品種のコシヒカリと形容されるほど、高い評価を得ています。
適度な粘り気に加え、粒がしっかりとしているので、食べ応えのある食感で、噛むごとにお米の甘みが口の中で広がります。コシヒカリと良く似た食味を持ちながら、コシヒカリよりもお求めやすい価格も人気の一つです。地元新潟では、味と価格のバランスが良いお米として認知されています。このような特徴を持ったこしいぶきは、若い世代や育ち盛りのお子様がいるご家庭にもぴったりのお米と言えます。
こしいぶきは、新潟県外では栽培されていないため、県外のスーパー等では、比較的手に入りにくいお米です。新潟県では定番となってきたお米、食味とコスパに優れた新潟県産こしいぶきを、ぜひご家庭で味わってみて下さい。
編集者プロフィール
ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。
