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お米コラム

新しいお米といわれる「新形質米」

             

新形質米
農林水産省が1989年にお米の需要拡大を目指し、日本の水田と食卓に新形質米を登場させようと新形質米開発プロジェクト(スーパーライス計画等)として研究・開発された新しい品種のお米をさします。ここでは代表的なお米の品種をご紹介します。

①低アミロース米

アミロース含有率が数%〜15%くらいまでのものでうるち米ともち米の中間のもの。粘りが強く、冷えても硬くなりにくく、白飯、おにぎり、レトルト米飯等で利用されています。食べた食感が粘り気があるお米で、インパクトが強い事からミルキークイーンといった品種は最近人気になってきています。
→ミルキークイーンを詳しく知る

②高アミロース米

アミロース含有率が高く、粘りが弱く冷えると硬くなるため、ピラフ、チャーハン、カレー、パエリア等への利用が期待されているお米です。
代表的な品種としてはホシュタカという品種があります。(アミロース含有率は27%程度)

③低タンパク質米

消化できるタンパク質量を減らした品種で、タンパク質の摂取制限といった食事療法を受けている方むけの病態食として期待されています。

④巨大胚芽米

お米の胚芽には脂質や多くの生理活性物質や機能性成分を含んでいます。この胚芽が通常の品種の2〜3倍以上大きく、胚芽飯や栄養剤等にも使われています。また、巨大胚の機能性成分を活用した高付加価値食品の開発も期待されています。

⑤香り米

香り米には大きく2種類のタイプのお米があり、「ヒエリ」などの混ぜて白飯に使われる混米用と、「サリークイーン」のようにそのまま炊飯する調理飯用のタイプに分けられます。

⑥有色米(色素米)

玄米に色がついたお米で、タンニン系の赤米とアントシアン系の紫黒米があります。赤米はポリフェノールを多く含み、赤飯や玄米おかゆなどへの利用が期待されます。また、紫黒米はビタミン、鉄分を多く含み赤飯や水飴などへの利用が期待されています。
→お米の品種についてもっと知りたい場合はこちら


編集者プロフィール

ツナギ編集部

ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。

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