女の子の健やかな成長を願い、ひな人形を飾ってお祝いする「桃の節句」。
もともとは、邪気が入りやすい季節に「穢(けが)れ」を祓うために行われた儀式だったようです。
桃は、「桃歳(ももとせ)」にも通じ、長寿をもたらすと言われる神聖な木。昔は、酒に桃の花を浮かべた「桃花酒」を飲んで祝いました。
女の子にぴったりの愛らしい行事食で祝って
ひな祭りの行事食と言えば、菱餅、ひなあられ、ちらし寿司、蛤のお吸い物、白酒など。
・菱餅…緑と白、ピンクの色の順は、春、雪の下に新緑が芽吹き、桃の花が咲く。という意味があります。ですので、下から緑・白・ピンクが正しい順番とされています。
・ひなあられ…おひつなどの残った米粒をリサイクルするお菓子で、お母さんの心配りや節約法を娘に伝えたい。という説があります。最近は残ったお餅を切ってひなあられにしています。
・ちらし寿司…長生きを願う象徴とされている海老(腰が曲がっている姿)やれんこん(まっすぐに通った穴から「見通しがきく」という意味)、春らしい絹さや、木の芽などの具材を使い、錦糸卵や、いくらの彩が美しく、華やかな女の子のお祭りにふさわしいメニューとされています。
・蛤の吸い物…蛤は、他の貝とは絶対にぴったりと合わないことから、良縁の象徴とされています。
「ちらし寿司」を作ろう
今回は、習わしを意識しつつ、簡単にお子様と楽しんでいただけるようアレンジし、可愛らしい「水玉ちらし寿司」のご提案。身近にある食材で、行事食をより簡単に楽しんで作りましょう。
調理時間:約20分
材料(2人分)
- きゅうり、ミニトマト、ラデッシュ、れんこん、薄焼き卵
- 各適量
- ゆで海老
- 5尾
- いくら
- 適量
- ごはん
- 300g
- すし酢
- 大さじ1
- ゆかりふりかけ
- 小さじ1
- 白ごま
- 小さじ1
水玉ちらし寿司の作り方
❶ 具材の準備 きゅうり、ミニトマト、ラデッシュは薄く輪切り。れんこんは輪切りにして下茹で、薄焼き卵は丸く抜く。(丸い抜型がない場合は、ペットボトルの蓋を使うと良いです。残った端切れは刻んですし飯に加えましょう。)ゆで海老、いくら、などお好みの丸い具材。
❷ 温かいごはんに、すし酢、刻んだ薄焼き卵、白ごま、ゆかりふりかけを加えて混ぜ合わせ、すし飯を作ります。
❸ 器に2のすし飯を円状に盛り付け、具材を彩りよくのせます。
ポイント
おわりに
旬の食材や縁起物。日本には季節や行事にまつわる様々な食べ物があります。言い伝えや由来を知れば、忘れかけている日本の伝統行事も、もっと興味深くて身近なものになり、お子様にも言い伝えられるのではないでしょうか?
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ライスサービスたかはしさんの
宮城県栗原市産ササニシキ(特別栽培米)
ちらし寿司には粘りの少ないササニシキがおすすめです。大粒でインパクトがあり、粘りの少ない、すっきりとした上品な味わいで、具材の旨味を引き立たせます。
主穂営農(奥村知己)さんの
岐阜県岐阜市柳津町産ハツシモ
大粒で見た目にもインパクトのあるお米です。シャッキリと炊き上がり、食べ応えのある粒感を楽しむことができます。甘さは上品で、すっきりとしているためちらし寿司にもぴったりのお米です。
山﨑農園さんの
岡山県倉敷市産『朝日』(JAS有機栽培米)
日々研究を繰り返し、農薬や化学肥料を一切使用せず、丁寧に栽培しました。人工交配をしていない在来品種であり、大粒でしっかりとしたコシと深い味わいを楽しむことができます。昔懐かしい味をぜひご賞味ください。