お米といえば、「新潟県産コシヒカリ」という方も多いと思いますが、ふっくら柔らかい食感が魅力の「ひとめぼれ」も根強い人気があります。
「コシヒカリ」しか食べたことがない!という方も一度「ひとめぼれ」を食べると、その違いに驚くと思います。今回は「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」の違いについてご紹介いたします。
品種としての「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」の違い
「コシヒカリ」は新潟県で「農林22号」と「農林1号」を掛け合わせた品種が生まれ、その後福井県で育成・選抜された優良なお米が昭和31年(1956年)に正式に登録され誕生しました。
誕生から66年(2022年現在)たった今でも米界王者として君臨しており、全国各地で生産さています。
一般的な「コシヒカリ」の特徴としては、もちもちとした食感でしっかりと粘りを楽しむことのできる品種で、ひとめぼと比べると重厚感のある粘り、弾力を楽しむことができます。
一方、「ひとめぼれ」は、「ひとめぼれ」は「コシヒカリ」と「初星」という品種を掛け合わせで、1991年に宮城県の古川農業試験場で誕生しました。
1993年の大冷害でササニシキの収穫量が激減したことを受け、寒さに強い「ひとめぼれ」が代替え品種として注目され、徐々に栽培面積が増えていったといいます。栽培が比較的に楽であり、コシヒカリ譲りの美味さがあるとして、全国各地で生産されるようになり、今ではコシヒカリに次ぐ栽培面積を誇るまでに広がっていきました。
ふっくらとよく炊けるお米であり、優しい舌触り、柔らかい食感が魅力のお米です。コシヒカリと比べるとふんわりと軽やかな食感で優しい味わいです。
「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」の楽しみ方の違い
ひとめぼれは、さっぱりした口当たりと柔らかさに特徴があり、ふっくらと優しく炊き上がります。さまざまなお料理の味を引き立ててくれ、特に繊細な味わいの和食との相性もぴったり。作りやすく、バランスの良い味わいが全国各地で愛される要因とも言えます。
出合った瞬間に“ひとめぼれ”してしまうことが品種名の由来ではありますが、産地により少しずつ特徴が異なり、違った味わいを楽しむことができます。
ぜひお気に入りの「ひとめぼれ」を探してみてはいかがでしょうか。
ツナギでおすすめの「ひとめぼれ」
遊佐一史さんの
宮城県栗原市産ひとめぼれ
豊かな土壌と恵まれた水でのびのびと育ったお米『ひとめぼれ』。天然のミネラルを補給しており、ふっくらと良く炊けるお米です。優しい甘みとモッチリ食感をお楽しみください。丹生込めて作った自信作。
つちや農園さんの
福島県猪苗代町産ひとめぼれ
粒張りが良く適度な粘りと弾力があり、コシヒカリに引けを取らない食味があります。特に会津産のひめぼれは、日本穀物検定協会の「米・食味ランキング」で4年連続で特A評価を受けています。
斎藤陸彦さんの
山形県鶴岡市産ひとめぼれ(特別栽培米)
全国でも穀倉地帯として有名で歴史古い庄内平野で栽培したお米です。鳥海山や出羽三山などに囲まれた自然環境豊かな地で、農薬・化学肥料の双方を削減し栽培した特別栽培米です。