お米界の王様といえば「コシヒカリ」。存在感のある粒感に溢れ出す甘み、程よい粘りとキレの良い喉越しを楽しむことができるお米です。
一方女王とも言える品種が「ミルキークィーン」。キラキラとした外観でしっとりとした舌触りで濃密な粘りを楽しむことができます。今回は、同じ「お米」でも全く異なる特徴を持った2種類のお米についてご紹介いたします。
コシヒカリとミルキークィーンは実は親子!?
「コシヒカリ」は1944年に新潟県農業試験場にてこれまでの主力品種であった農林1号と農林22号を掛け合わせたお米からその歴史が始まりました。
その後、戦時中の人手不足により一時的に育成が止まり、種は保存されます。1946年に良い種を選別する系統選抜が再開され、翌年に福井県農業試験場が育成を引き継ぎ、後のコシヒカリ「越南17号」が誕生しました。
一方「ミルキークィーン」は1985年に農業研究センターにて育成され、1992年に茨城県農業総合センター農業研究所にて栽培試験が始まり、1995年に品種登録されたました。
当時、お米の需要拡大のため、これまでにない特徴を持った品種を作ろうと農水省がスーパーライス計画というプロジェクトを立ち上げ、その一環で育成された品種です。実は「ミルキークィーン」はコシヒカリの突然変異から誕生したお米です。全く違う特徴のある2つのお米ですが、実は遺伝子的には繋がっているというのは知らない方も多いのではないでしょうか。
味わい・食感の違い
お米には「アミロース」と「アミロペクチン」という2つのデンプンが含まれています。アミロースが少ないと粘り強く、アミロースが多いと粘りが弱くなるという特徴があり、もち米のアミロースは0%。粘るお米ほどアミロースの含有量が低いと言われています。アミロースが低いお米を、業界では「低アミ(低アミロース米)」と呼ばれています。
コシヒカリのアミロース含有量は16〜18%程度ですが、ミルキークィーンは9〜12%となっており、いわゆる低アミ米。一般的にはコシヒカリよりも艶があり、粘りも強いため冷めても固くなりにくいと言われています。
また、親譲りの旨味があり、人気にの高い2つの品種ですが、香ばしく炊き上がるコシヒカリと比べるとミルキークィーンは餅やおこわを連想させる丸く甘いかおりがあり、香り・食感ともに全くの別物です。
ぜひ、ご家庭で食べ比べをして品種の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ミルキークイーンの商品一覧はこちら
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ツナギ流!美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
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ツナギでおすすめのコシヒカリ&ミルキークィーン
MARUTAKA(笠原貴博)さんの新潟県南魚沼市産
『新新米』(コシヒカリ・特別栽培)
農業法人MARUTAKAのある新堀新田の地名にちなんだ二つの「新」の文字を取った新新米。南魚沼市は日本有数の豪雪地帯。雪解け水がミネラル分となった土壌で育まれたお米は「香り・甘み・粘り」が特徴。魚沼産コシヒカリの中でも評価が高いのが南魚沼地方でとれるお米です。
いたやま純心村(井上俊樹)さんの新潟県新発田市産
『天日干』コシヒカリ(特別栽培米)
二王子岳をはじめ雄大な山々に囲まれた”いたやま”集落。雪解けにより清らかで”純”んだ水は、ミネラルを多く含み豊かな作物を育てます。また、寒暖差も大きいところから甘みのある美味しい作物が育ちます。そんな”村”集落で私達が”心”を込めて丹精に作りました。はさかけによる天日干しで乾燥させた限定品です。
しまさき農園(島崎真人)さんの
山形県南陽市産ミルキークイーン(特別栽培米)
しまさき農園さんの田んぼは、山形県南陽市、梨郷地区にあります。近隣にはコンビニもなく、農業に特化したエリアで、果物と野菜、お米を栽培する複合経営の農家が多い地域です。奥羽山脈の麓に位置し、東西を山々に囲まれ、夏は蒸し暑く冬は豪雪の厳しい環境ですが、豊富なミネラルを含む雪解け水で作るこの地域のお米は高品質と評されます。代表の島崎さんは、10代目。40年以上前から減農薬に取り組み、収量よりも味を意識した米づくりに力を入れています。
若井農園(若井康徳)さんの
滋賀県蒲生郡竜王町産ミルキークイーン
昔から米づくりが盛んな地域で代々米づくりの技術を継承し、よりよいお米になるよう、改良を重ねています。田んぼ毎に個別管理を徹底し、丁寧に育てました。お米のツヤが素晴らしくキラキラと輝く外観。絹のように滑らかでみずみずしい舌触りは秀逸で、噛み進めると、ねっとりと粘りながら甘さが広がります。喉越しはツルッとしており、箸が進みます。