安全安心なお米を選ぶ時によく登場するのが「有機栽培米」と「特別栽培米」という言葉。なんか良さそうに聞こえますが、なにがが有機でなにが特別かご存じでしょうか。今回はこの2つのお米の違いについてご紹介いたします。
有機栽培米ってなに?
お米に限らず野菜や果物など農産物において「有機農産物」という基準があります。
わかりやすい点に注目して説明すると、2年以上化学肥料や化学合成農薬を一切使わず、周辺から使用禁止資材が飛来、流入しないように必要な措置を講じてさいばいされた農産物を「有機農産物」と言います。
また、この有機農産物には厳しい基準があり、JAS法に基づき「有機JAS」に適合した生産がされているかを専門の登録期間が検査し、認証された農家さんだけが有機JASマークを商品に貼ることができます。
みなさんも1度はこのマークを見たことがあると思いますが、この有機JAS認証は、農薬や化学肥料を使わず、手間暇かけて育てた農家さんの苦労と、厳しい基準をクリアした証であり、他の農産物とは全くの別物です。
有機栽培米とは
有機栽培米(有機JSA認証米)は、2年以上化学肥料や化学合成農薬を使わず、周囲の田んぼや畑から使用禁止資材が飛来・流入しないように必要な措置を講じて栽培されたお米のこと指します。また、有機栽培米には厳しい基準があり、JAS法に基づき「有機JAS」に適合した生産がされているかを専門の登録期間が検査し、認証された農家さんだけが有機JASマークを商品に貼ることができます。
特別栽培米とは
一方、特別栽培米は、そのお米が栽培されている地域の慣行栽培(一般的な栽培方法)と比較し、「節減対象農薬の使用回数」と「化学肥料の窒素成分量」が50%以下で栽培されたお米を指します。特別栽培の基準は各都道府県ごとに設定されており、米袋など商品には「農林水産省新ガイドラインによる表示」というタイトルで、削減の割合や資材の使用履歴、栽培責任者の情報などが明記されています。
また、特別栽培農産物には、各都道府県毎にさまざまな認証制度があり、地域の美しい環境を守るための取り組みが行われています。例を挙げると、滋賀県では琵琶湖の水資源や美しい環境に優しい栽培方法を目指した「環境こだわり農産物」など産地毎に認証シールも異なりますので、お米を選ぶ際にどんなことが書いているかよく確認してみることをおすすめいたします。
ツナギ流!美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
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ツナギおすすめの有機栽培米と特別栽培米
金谷農場(金谷武志)さんの新潟県上越市産
コシヒカリ(従来・JAS有機栽培米)
農薬や化学肥料を使わずに育てた有機栽培米。米糠や籾殻、醤油粕等の、地域資源を活かした自家製堆肥をはじめ、こだわりの有機質肥料とミネラル肥料を贅沢に施し、滋味豊かな、おいしいお米を作っています。
黒澤ファーム(黒澤信彦)さんの
山形県南陽市産夢ごこち(特別栽培米)
安土桃山時代から21代続く歴史ある農家。代々継承してきた技を活かして米作りをしています。夢ごこちはふっくらモチモチした食感と甘みが格別で、美味しさがいつまでも記憶に残るでしょう。お米番付2022にて優秀賞を受賞するなど各コンクールで輝かしい成績をおさめている一押しの品種です。
城下和彦さんの京都府京丹後市産
夢ごこち『特別栽培米』
艶やかな見た目と、もっちりとした粘りが特徴です。甘み・香りのバランスがよく、冷めてからも旨みが感じられます。京都最北端の地で海と森が育む「夢ごこち」特別栽培米。