お米といえばコシヒカリを連想する方も多いかと思いますが、数多くあるお米の品種の中で一番多く作付けされていることもあり、日本を代表するお米の品種と言っても過言でもありません。国内で幅広く栽培されていますが、中でも別格と言われる魚沼産コシヒカリは、他産地のコシヒカリとどう違うのかをご存知でしょうか。
今回は魚沼コシヒカリと他産地のコシヒカリの違いについてご紹介いたします。
魚沼コシヒカリとは
そもそも魚沼コシヒカリのエリアをご存知でしょうか。魚沼産コシヒカリは、南魚沼市、魚沼市で生産されたお米だけではなく、十日町市や津南町など近隣する地域も「魚沼」に該当し、産地は5市2町にまたがっています。大きく分類すると北魚沼、中魚沼、南魚沼と分けられることがあり、南魚沼では昔から美味しいお米が取れる地区として「塩沢産」と、さらに区分して販売することもあります。
お米の特徴は生産者や地区により大きく変わってきますが、総じて炊き上がりのキラキラとした美しい艶、しっとりと柔らかで濃密な粘り、濃厚な甘みがあり、重厚感のある味わいが特徴です。
決して負けていない凄旨コシヒカリ
貫禄ある味わいの魚沼産コシヒカリですが、絶対王者という訳ではありません。他産地のコシヒカリは、その地域の気候や風土によって全く異なった味わいになっているため、魚沼コシヒカリとは違った楽しみ方があります。特におすすめしたいのは長野県産コシヒカリです。
長野県は日照時間が長く、昼と夜の寒暖差が大きいため、栄養をしっかり蓄えられ味の良いお米ができます。また、周囲を高い山々に囲まれおり、比較的冷涼な気候であるため全国でも有数の病害虫の影響が少ない地域と言われています。そのため、県が定める農薬の使用回数も全国トップクラスに少なく、農薬に頼らずとも良いお米が獲れる産地として知られています。米作りに使う水は、千曲川、木曽川、天竜川など雄大な山々から流れる清らかな雪解け水を使用しており、全国でもトップレベルに美しい水で米作りが行われています。
なかでも、安曇野、飯山、木島平の3エリアでは非常にレベルの高いコシヒカリが作られています。
長野県は自然環境にも恵まれ、気候・風土をとっても決して魚沼に負けていません。また、エリアごとに異なった特徴があり生産者の努力も相まって素晴らしいお米がたくさんあります。お米は魚沼コシヒカリだけ!という方にもぜひ試していただきたい長野県産コシヒカリ。ぜひ魚沼との違いを食べ比べお米の奥深さを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ツナギ流!美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
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ツナギおすすめの凄旨コシヒカリ
安曇野産コシヒカリ▼
長野県安曇野の浅川さんちの
お米(コシヒカリ/特別栽培米)
甘く香り、ハリと歯切れのよさが際立ち、心地良い食感のお米です。噛むたびに溢れる甘みはジューシーで爽やか。ぷっくりと充実した厚みがあり、喉越しも楽しむことができます。
飯山市産コシヒカリ▼
フェイスファーム(水野 尚哉)さんの
長野県飯山市産コシヒカリ【黒】
ツヤがよく透明感のある外観で、潤いを感じる舌触りが良いお米です。もっちり弾力があり豊な噛み心地で、じっくり噛むとみずみずしく雑味のない旨味が口に広がります。
木島平産コシヒカリ▼
佐藤公敏さん(岳農)の
長野県木島平村産コシヒカリ(特別栽培米)
白さ輝きは別格で透明感があり、モチモチとした弾力があり、噛むたびにみずみずしく粘り、スッと消える喉越しがあります。飲みんだあとの優しい余韻もこのお米の魅力です。