連載「お米ができるまで」第8弾は、いよいよ収穫のお話。これまで大切に育ててきた稲を収穫するメインイベントです。品質を決める重要なポイントがありますので、手を抜くことなく最適な時期を見極めることが大切です。
稲刈り
細かな水管理、雑草対策を経て、黄金色に色づく頃、いよいよ収穫となります。
その昔は鎌を使い1株ずつ収穫をしていましたが、現在ではコンバインという機械を利用し効率的な収穫作業が行われています。
収穫において最も大切なことの一つが、収穫に適した時期の見極め。一般的に、早過ぎた場合は未熟な青米が多くなり、遅過ぎた場合は胴割れが発生します。どちらもお米の品質を下げてしまう要因となるため、適期での刈り取りが大切です。
適期収穫をするためのポイントは大きく3つあります。この3つの指標と天気の具合を総合的に判断し、刈り取りのスケジュールを検討します。
①積算温度
品種や地域によって異なりますが、穂が出た後(出穂後)の平均気温の積算温度が1つの指標となります。
南魚沼を参考にすると、下記温度を収穫適期の目安としています。
コシヒカリ:1,000℃
つきあかり:1,000~1,100℃
新之助:1,050~1,100℃
②籾水分
立毛中(田んぼにある状態)での籾水分が23~25%程度になっていることが目安の一つです。
30%以上ある場合は1日で0.5から0.9%減少していく。
③黄化率
どのくらい黄色くなっているかを目視で判断するもので、熟度が均一な場所で1次枝梗9本程度の穂を 10 本程度調査し上位の1次枝梗籾が全て黄化し、2次枝梗籾も黄化した時期(籾黄化率85~90%)が刈り取り適期となります。
次回は乾燥・調整のお話です。
ツナギ流!美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
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ツナギおすすめのお米
和仁農園さんの岐阜県高山市産
ミルキークイーン(乙女ごころ)
2012年、全国で8人目となるダイヤモンド褒章を受賞!岐阜県高山市上宝町見座、北アルプスの山間地で自然と対話しながら、米づくりのプロフェッショナルが、一粒一粒に愛情を注ぎ丁寧に育てあげた極上のミルキークイーンです。
『コンクール金賞米』黒澤ファーム(黒澤信彦)さんの
山形県南陽市産夢ごこち(特別栽培米)
安土桃山時代から長年守り繋げてきた土地で代々継承してきた技を活かして米作りをしています。夢ごこちはふっくらモチモチした食感と甘みが格別で、美味しさがいつまでも記憶に残るでしょう。お米番付2022にて優秀賞を受賞するなど各コンクールで輝かしい成績をおさめている黒澤ファーム一押しの品種です。
佐藤公敏さん(岳農)の
長野県木島平村産コシヒカリ(特別栽培米)
長野県の木島平村で米の専業農家を営む佐藤公敏さん(岳農)が作るコシヒカリの特別栽培米。樹齢300年を越えるブナの原生林を抱え、日本一美しい森と言われるカヤの平高原を水源にした冷たい水と寒暖の差が大きい気候が良食味のコシヒカリを育みます。