【3月下旬】ヘアリーベッチの効果
そして次に、トラクターで圃場の荒起しを行いました。
滋賀の東部に位置するこの東近江市では鈴鹿山脈に近いため土質が粘土質であることが普通なのですが、耕した後の圃場の土を見てみると、そこまでベッタリとした土ではありませんでした。これは前作の緑肥作物であるヘアリーベッチの効果であったと思います。というのも、緑肥は開花前頃に鋤き込むのが一般ですが、蔓性のヘアリーベッチには抑草効果を狙った使い方もあり、鋤き込まずに放置しておくことでヘアリーベッチが繁茂し圃場内を覆い隠すほどになり、やがて枯れて地面に倒れこむと一面枯れ草のカーペットのようになり地面への日照を遮光し、雑草の発生を抑制することが出来るのです。
その後、枯れ草を鋤き込むことで有機物資材とするのですが、最盛期を経て最大まで成長した植物を鋤き込むことになるので物凄い量の有機物が圃場に還元されることになります。この、還元された有機物があまりにも多かったため、土が粘土質から畑のような土へと変化したのではないかと考えました。
【4月下旬】種まきと鴨のヒナ
荒起し後、4月の終わりに差し掛かりポット苗への播種を行いました。みのる産業さんに実演機を持ってきて頂き、播種作業をお手伝いしました。ポット苗の播種風景は少し変わったもので、床土を入れた後ポットの各セルに3粒ずつ籾が落ち、覆土した後専用のエレベータで積み上げられていくというとても精密な播種機でした。播種した後はすぐさま苗代へとポットを移動させました。苗代を使った農法は初めてだったので苗代の管理や液肥の散布時期などをみのる産業のスタッフから教えていただきました。その後、液肥をやる時期が遅かったためか、予定より10日遅れではありましたが、しっかりとした丈夫な苗に育ってくれました。
そして、田植えをするまでにやってきたのは合鴨のヒナたちです。3,7反とこの辺りの地区では大きめの圃場なので60羽の合鴨を注文しました。ダンボールに詰まってやってきたヒナたちは、箱を開けてやると元気にピヨピヨと鳴いていました。作っておいた飼育スペースに放してやると真っ先に水飲み場に向かい、我先にと押し合いを始めていました。ひよこ用のエサを食べ、満足したのか育雛箱の中で眠るヒナたち。こんなに沢山の生き物を一度に飼うのは初めてなのでしっかりと世話をしてやらないとなぁと決意しました。
⇒次回、【5月下旬】「田植えと合鴨と脱走と」に続く
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