日本食ブーム到来
今、世界的に日本食ブームが起こっています。
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された事は皆さんの記憶にも新しいと思います。
弊社にも最近「海外にお米を輸出したいのですが、協業しませんか」というお話をいくつかいただくようになりました。日本にいらっしゃる海外からの観光客の中には、お土産として日本製の炊飯器とお米を買う方も多いと聞きます。
日本のお米の輸出量はまだまだ少ない
さて、日本のお米の輸出量は国内生産量に比べるとまだまだごく僅かです。
「物理的」には宅配便で海外に発送することも可能ですが、お米の値段に比べて送料(物流コスト)が高いことはネックのひとつ。
また、日本が輸入米の量を制限しているように、自国の農業を守るためにお米を輸入を禁止したり、あるいは高い関税を課したりしている国も多く存在しています。日本からお米が旅立っても、異国の地に入るのはなかなか大変ということです。今年はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の議論がさらに進むと思いますが、日本が本格的に輸入米を受け入れる代わりに、日本米が多くの国に輸出される日も近いかも知れません。
お水と一緒にお米も海外へ
また、あまり知られていないのですが、日本米を硬水で炊飯すると、硬水に含まれるカルシウム等の成分がお米の表面に付着して吸水を阻害し、ふっくらとした炊きあがりにならないと言われます。硬水が一般的に炊事に使われている国には日本の軟水と共に輸出出来ると面白いですね。
日本語では環境や状況に馴染む事を「水が合う」などと言いますが、日本のお米は日本の水(軟水)で炊飯するのが美味しい…なんて偶然の一致でしょうか。