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お米コラム

作付面積とは

             


新米特集

ツナギでは、お米作付面積ベスト10と銘打って、ランキングでお米作付面積について紹介していますが、そもそも作付面積とは何を指すのか、分からない方も多いのではないでしょうか。
お米マイスターが分かりやすく作付面積についてご紹介します。

 

作付面積とは

作付面積イメージ

作付面積とは、農作物が栽培されている農地の面積を指します。具体的には、ある特定の期間内に農作物が植えられた農地の広さを計測したもので、農業生産の規模や作物の種類、地域ごとの農業活動の実態を把握するために重要な指標です。農業生産の計画や政策の策定において、作付面積のデータは欠かせません。

 

年度別お米作付面積ベスト10↓

お米作付面積ベスト10(令和3年版)はこちら→日本のお米作付面積ベスト10(令和3年版)
お米作付面積ベスト10(平成26年版)はこちら→日本のお米作付面積ベスト10(平成26年版)
お米作付面積ベスト10(平成25年版)はこちら→日本のお米作付面積ベスト10(平成25年版)
お米作付面積ベスト10(平成24年版)はこちら→日本のお米作付面積ベスト10(平成24年版)
 

作付面積と耕地面積の違い

休耕田のイメージ

作付面積とよく混同される用語に「耕地面積」があります。これらは似ているようで異なる概念です。耕地面積は、農業に利用される可能性がある全ての土地の面積を指します。耕地面積には、一時的に休耕されている土地や、次の作付のために準備中の土地も含まれます。
一方、作付面積は実際に作物が植えられている土地のみを対象としています。このため、耕地面積が作付面積よりも大きくなることが一般的です。

 

作付面積は年々減少している

近年、作付面積は減少傾向にあります。農林水産省の統計データによると、日本の作付面積は年々減少しています。
例えば、令和4年(2022年)のデータでは、日本の作付面積は394.7万ヘクタールで、これは10年前と比較して約22万ヘクタール減少しています。
22万ヘクタールは、おおよそ東京都の大きさと同じくらいです。

作付延べ面積及び耕地利用率

参考:農林水産省/令和4年農作物作付(栽培)延べ面積及び耕地利用率
 

米についても例外ではなく、主食用米の令和5年(2023年)作付面積は124.2万ヘクタールで、10年前と比較して23.2万ヘクタール減少しています。

米の用途別・年産別面積の推移
参考:令和6年3月農林水産省農産局 米をめぐる状況について/米の用途別・年産別面積の推移より作成
 

耕作放棄地のイメージ

このまま作付面積や耕地面積が減少していくと、様々な問題が起こります。

1. 食料供給の不安定化

作付面積が減少すると国内で生産される農産物の量が減り、食料自給率が低下します。これにより、食料を海外から輸入に依存する割合が増え、輸入価格の変動や国際情勢の影響を受けやすくなります。食料自給率の低下は、国の食料安全保障にも影響を与えます。そして、国内生産が減少すると、需給バランスが崩れ、食料の価格が上昇する可能性があります。

2. 農村地域の衰退

農業は多くの地域で主要な産業であり、作付面積や耕地面積が減少すると、農業収入が減り、地域経済が縮小します。これにより、地域社会の活力が失われ、若年層の流出が進む可能性があります。
さらに、農業は地域の伝統や文化と深く結びついています。農業活動が減少すると、地域特有の農業文化や伝統行事が消失する危険性があります。

3. 環境への影響

農地は多くの生物の生息地となっています。耕地面積が減少すると、これらの生物の生息地が減り、生物多様性が失われる可能性があります。
作付けされず、放棄された農地は管理が行き届かなくなり、土壌の質が低下する場合もあり、土壌の劣化は将来的に農業再開を困難にし、さらに耕地面積の減少を招くことになります。

4. 持続可能な農業の危機

農地が利用されなくなると、灌漑設備や道路などの農業インフラが老朽化し、維持管理が難しくなります。これにより、再び農地として利用する際のコストが増大します。

5. グローバルな食料問題への影響

日本のような先進国で作付面積が減少すると、国際市場での食料需要が高まり、発展途上国の食料供給に悪影響を及ぼす可能性があります。これは、世界的な食料価格の上昇や発展途上国の食料不足を引き起こし、グローバルな食料危機を悪化させることになります。

これらの問題に対処するためには、農業の持続可能性を確保し、農地の保護と有効利用を促進する政策が不可欠です。政府や地方自治体は農地の集約化や新規就農者の支援、農業技術の革新など、農地の有効活用を促進するための施策を実施することで、持続可能な農業の実現を目指しています。

作付の定番品種と流行りの品種について

新米のイメージ

■定番品種

(1)コシヒカリ

コシヒカリは、日本で最も広く栽培されている米の品種です。新潟県で誕生し、その後全国に広まりました。粘り気と甘みがあり、炊き上がりがふっくらとしているため、家庭や飲食店での利用が多いです。

(2)あきたこまち

秋田県を代表する品種で、粘り気があり、冷めても美味しいのが特徴です。東北地方を中心に広く栽培されています。やわらかめの炊き上がりを好む方に人気があります。

(3)ひとめぼれ

宮城県で開発された品種で、味わいや食感がコシヒカリに似ていることから、広く普及しています。東北地方を中心に、国内で広く栽培されています。

■流行りの品種

(1)つや姫

山形県で開発された品種で、名前の通り光沢があり、甘みが強いのが特徴です。ここ数年で全国的に知名度が上がり、人気を集めています。

(2)新之助

新潟県で新たに開発された品種で、コシヒカリと比べてさらに甘みがあり、食感がしっかりしていると評判です。特に新潟県内での人気が高いです。

(3)ミルキークイーン

低アミロース米の一種で、粘り気が強く、モチモチとした食感が特徴です。関西地方を中心に人気が高まっています。

 
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編集者プロフィール

ツナギ編集部

ツナギの米・食味鑑定士がお米の品種、生産地、生産者、お米コンクール等のお米にまつわるデータをご提供します。消費者に知られていないお米の情報や力のある米農家を世の中に広めるのが使命だと考え情報発信をしていきます。

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