お米を浸水させてふっくらご飯に!
お米を研いだ後、炊く前に水に漬ける工程はなぜ必要なのでしょうか。
それは、炊飯中にお米への水の浸透力を高め熱伝導を均一にするためです。お米は水に漬けることで、デンプンが分解されて糖が出るので、十分に浸水させることで、デンプンがまんべんなく糊化し、粘りがあってふっくらしたご飯に炊きあがります。夏は30分、冬は1〜2時間程度が目安と言われています。
ご飯を炊く時は軟水がオススメ
ご飯を炊くときのお水はどんなお水を使用していますか?
ご飯の食感は、米と水で決まるとも言われています。お米農家さんを訪問してその家で食べるご飯が美味しいのは、水が美味しいせいもあるかもしれません。
基本的には水道水で十分ですが、そのまま使うとにおいが移ったりするので浄水器を通した方がよりよいかと思います。ご飯を美味しく炊く際にオススメなのが、水の性質からいって軟水や弱アルカリ性のミネラルウォーターが良いと言われています。逆にカルシウム分を多く含む硬水は炊飯には不向きです。お祝い事やここぞ!といった時には、こういった炊飯に適したお水を使って美味しいご飯を炊くのも良いかもしれません。
自分好みの炊きあがりを見つけよう!
最近の炊飯器は、その炊飯器で一番美味しく炊ける水加減のメモリが設定されています。ですので、基本的にはお持ちの炊飯器のメモリに沿って準備するのがオススメです。
ただ、「柔らか目」、「硬目」、「もちもち目」などと自分の好みがあると思いますし、お米の品種によって最適な水加減がありますので、お米毎に水加減や浸水時間を調整して、自分好みの炊きあがりの状態を見つけるのがオススメです。例えば、ミルキークイーンやおぼろづきといった低アミロース米は水分量を通常より10%程度少な目に炊くと丁度良いといった例もあります。著者自身もお米毎に、水加減をピッタリ、少し多目、少し少な目といった感じで数回炊飯・調整しながら、ピッタリの炊き具合を見つけるようにしています。