日本人の主食であるお米は、年中スーパーなどで手に入れる事が可能です。しかし、新米はどうでしょうか?店頭で見かけるのは、1年の中でも限られた期間だけのはずです。新米の時期はどのように決まるのか。これから確認してみましょう。
結論から言うと、お米が「新米」と呼ばれる時期については、実は答えはひとつだけではありません。「新米とは何か」という定義によって、その期間が違ってくるのです。
新米の定義1.その年に収穫されたお米
新米についての一つ目の考え方は、簡単に言ってしまうと「その年に収穫されたお米」を新米と呼ぶ方法です。一方で、前年に収穫された米は「古米」と呼ばれます。
お米の年度基準について
ただし「その年」といっても、お米の1年は基準が通常とは異なります。お米の取引に用いられる米穀年度基準では、「11月1日から翌年の10月31日まで」がお米にとっての1年となります。これは、収穫の時期を1年の始まりとして基準においた考え方となります。
この考え方からすると、同じ年に収穫したお米であっても11月1日を境に新米と古米とに分けられます。
しかし、現在では沖縄県の「ひとめぼれ」のように、主な収穫時期が7月といった早期収穫のお米もたくさん存在します(2015年の沖縄県石垣島では5月20日に収穫を開始されたお米も!)。そのため、この基準は米づくりの実態とは合わなくなってきているかもしれません。
新米の定義2.収穫と精米の時期
もう一つが、JAS法にもとづく「玄米及び精米品質表示基準」による定義です。店頭にならんだお米に「新米」のシールが貼られているのを目にされた事があると思いますが、これはその表示基準に基づくものとなります。この定義では、収穫年の年末までに精白・包装された精米に限って「新米」と呼ぶことができます。
なお、この「収穫年」はさきほどの「穀年度基準」とは関係なく、通常の1月1日から12月31日をさします。そのため、店頭に新米と表示された米が並ぶのは、その翌年の1月くらいまでの早い時期までとなります。
美味しい新米を選ぶポイントは「精米の時期」
このように、新米の時期は、新米そのものの考え方によって異なってきます。ただ、上記のどちらの考え方にも共通していることは、「収穫してから月日の浅いお米を新米とする」という考え方です。
ひとつ気をつけたい事は、基準により新米と表示できなくなったとしても、「古くてよくないお米」になるというわけではない事です。基準日を1日でも過ぎてしまえば新米とは呼べなくなってしまいますが、それで味に格段の差が生まれるわけではありません。
また、新米であるかどうかに加えて、精米の時期も味に大きく影響する大事なポイントです。JAS法に基づき、米の包装には精米年月日(玄米の場合は調製年月日)の表示が義務づけられています。
その精米年月日にこだわることも、美味しい米を手に入れる為には非常に重要になります。
美味しい新米の時期をお見逃しなく!
日本人の主食であるお米の中でも、やわらかく豊かな香りを持つ新米。おいしいお米にこだわりたい方が新米を求めるのは当然でしょう。全国から選びぬかれた農家さん達によるこだわりのお米。その中でも、新米はさらに時期が限られています。
本当に申し訳ございませんが、人気のお米はあっと言う間に売り切れてしまいますので、新米をお求めの方は、ぜひご予約での購入をおすすめいたします。