大事な田んぼの水管理
田植えを終わってから稲刈りまでの期間で大事なのがこの水管理です。水管理とは、稲の成長や気温に応じて、田んぼの水を補充したり、逆に水を抜いたりする事を言います。水管理が悪いと、稲の生育状態や収量が悪かったり、雑草が多く生えたり、倒伏しやすくなったりします。
田植え直後の寒さが残る時期はやや深水にし、水の保温で苗を守り、苗の活着(移植した苗から新根が発生し伸びること)を助けます。活着後は一般的には浅水管理で分げつの発生を促します。
中干し
田植え後、6月頃になると分げつを促す為に昼間は水を止めて夜に水をいれていきます。その後、稲がある程度育ち目標とする茎数に近くなってきたら、中干しを行います。この中干しは、田んぼから水を抜いて表面にひびが入るくらいにして乾かします。
中干しをすることによって、土中に酸素を送り込み、根を健全に保ちます。また、過剰な分げつを抑え、田んぼの土の中の悪いガスを抜きます。中干しの期間は、水はけの悪い湿田では長めにし、乾田では軽く行います。生育状態によっては中干しせずに間断灌水を行うこともあるようです。
天候条件による水調整
天候条件によっても色々な調整を行います。例えば、冷夏の場合だと、田んぼの水を20センチほど深く張り幼穂を水で保温し守ります。また、逆に猛暑の場合は穂やモミに障害がでないように水を深くいれ、夜は稲に水をかけ流す等して、稲が暑さに負けないように調整します。
その他、小動物などにより畦が壊されて水が流出したり、時には大雨による増水があったり、時間の定め無く、注意しなければならないことが沢山あります。このように、田んぼの水管理は気の休まる暇がない大変で地味な作業ですが、お米農家さんには美味しいお米づくりにはとても重要な作業として認識されています。
ツナギおすすめのお米
渡部洋巳さんの
山形県高畠町産つや姫(特別栽培米)
ツヤツヤとした輝く見た目、炊き上がりの白さは際立ち、もっちり感や甘味も良いお米です。冷めても美味しく、お弁当やおにぎりにも最適です。「米・食味分析鑑定コンクール」で総合部門・金賞を受賞している農家が育んだ逸品です。
斎藤睦彦さんの
山形県鶴岡市産ササニシキ(特別栽培米)
東北でも有数の米どころ、庄内産のお米。今では栽培が非常に少なく、希少価値の高い一品。あっさりとした食感で飽きのこない旨み、スッキリした甘みが広がり、和食にはもちろん丼料理や中華等にもピッタリです。出羽三山に囲まれる自然豊かな平野で育まれた山形県認証の特別栽培米。
平方聡司さんの新潟県岩船産の
コシヒカリ(特別栽培米)
雪国・新潟は、そのミネラルが豊富な雪解け水、そして昼夜の寒暖差が美味しいお米を育むところです。さらにこちらは農薬と化学肥料の双方を削減した特別栽培米です。環境へ最大限配慮し、その自然環境と共に育むお米は、甘みが際立ち、ツヤ・粘り・香りとも良くトータルバランスが優れています。