お米のセレクト通販「ツナギ」の美味しいお米に関する情報マガジン

はじめての子育てでは、料理が得意な方もそうでない方も、離乳食については誰もがビギナーです。よく分からないし、正直面倒…そう感じてあたりまえ。しかし、離乳食期は、同時期に急激に発達する脳の成長にも関わる、重要な時期なのです。

何からはじめればいいの？どんなことに気をつければいいの？といった疑問にお答えします。

まず、全ての土台となる健康的な身体づくりには、人体に必要な三大栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質に加えて、ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランス良く摂取することが不可欠です。
実際には、主食（ごはん、パン、麺などの炭水化物）、主菜（肉、魚、卵、豆類、乳製品などのタンパク質）、副菜（野菜や海藻類などのビタミン・ミネラル・食物繊維）で考えると分かりやすいかもしれません。

 

まずはこの基本を抑えながら、脳を育むという視点で意識したい栄養素はこちら。

①炭水化物(糖質)…基礎知識編でも記したように、脳のエネルギー源は炭水化物が分解されてできるブドウ糖です。特にごはんは、ブドウ糖に分解される消化吸収がゆるやかなので、脳が長時間エネルギーを活用できます。

②タンパク質…脳の水分を除く約40％はタンパク質からできています。また、脳で情報を伝える神経伝達物質の材料もタンパク質です。卵や大豆（納豆や豆腐、豆乳、きな粉などの大豆製品）に含まれる「レシチン」は、記憶力にも関わるので、アレルギーに注意しながら積極的に取り入れましょう。

③DHA…魚を食べると頭が良くなる、というのは、魚に含まれる脂質であるDHAが所以です。DHAを摂ると、思考、判断、記憶などトータルな脳の成長に役立つと言われています。脳は水分を除く約60%が脂質でできているので、良質な脂質を摂る必要があるのです。ただし、離乳食期はまだ消化器官が未発達のため、油の少ない白身魚を少量ずつから始め、アレルギーには十分注意しましょう。

④ビタミン…特に脳の機能と関係しているのはビタミンB群。妊娠中のママに、葉酸を摂るよう指導されますが、葉酸もビタミンB群の一種です。また、抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eも、脳の脂質の酸化を防ぎ、脳を活性化する働きがあります。

⑤ミネラル…特にカルシウム、鉄分、亜鉛の３つを意識しましょう。カルシウムは、脳の神経伝達物質のやりとりをスムーズにしてくれます。鉄は、不足すると貧血により脳に十分なエネルギーや酸素が届けられなくなるほか、神経伝達物質の合成に使われるので、学習能力にも影響すると言われています。亜鉛も組織の成長に欠かせないミネラルで、不足すると味覚に影響するほか、学習能力や記憶力とも関係しています。

色々な栄養素が大切と分かっても、家事や育児だけでも忙しくて実践するのは大変！その気持ち、とってもよく分かります。手間や時間は省きつつ、少しずつでも毎日続けることが大切です。

余裕のない日のおすすめは、離乳食期を通しておかゆ～軟飯と変化するものの、毎日食べる「ごはん」に、育脳に役立つ食材を「ちょいのせ」すること。
ストックできて手間いらずな食材は、きな粉、青のり、かつお節、とろろ昆布、しらす（塩分不使用で、使いたい分だけ解凍して使える冷凍商品が手軽）、ツナ缶（食塩不使用の水煮）、粉チーズ、すりごま、などがあります。
月齢に合わせて、使える食材から取り入れてみましょう。