前回に引き続き、こどもの好き嫌いをはじめ、ごはんを食べてくれない!といった悩みが少しでもラクになることを願って、お子さんの食べる力に関する知識をいくつかご紹介していきます。
食べない理由は「味の好み」だけじゃない!口の発達と、「食感」「大きさ」「硬さ」
前回、こどもの味覚は敏感、というお話をしましたが、味と同じくらい大きな要素に、「食感」「大きさ」「硬さ」があります。
ネバネバが苦手、サクサクが好き、などの好みの問題もありますが、口の発達との関わりも深いといえます。
食べるという行為は、適量を口に運び、歯を使って咀嚼し、唾液と上手く混ぜ合わせ、舌やのどをつかって飲み込む、というかなり複雑な動きをしています。大人である私達は無意識にしていることですが、こどもにとっては想像以上に難しいこと。
最初の歯が生える時期が4カ月頃~1歳頃と、大きな個人差があるように、口まわりの発達についても個人差が大きいものです。
しっかり噛み、唾液をだして、スムーズに飲み込めているか?食べにくそうにしている理由は何か?
お子さんをしっかり観察したり、お話ができる年齢の子であれば理由を尋ねてみたりして、どうしてそれが食べにくいのか?を探ってみてください。
ただし、食べやすいからといって、柔らかいものや、細かく刻んだものばかりを与えていると、噛む力が育たないので、意識的に硬さのあるものや、自分で嚙みちぎるようなものも用意してあげましょう。トレーニングすることで徐々に慣れて食べられるようになります。
実は、よく食べている子の場合も、しっかり噛まず丸飲みしてしまっていることがあります。
これは大人にも多いので、家族みんなで、たくさん噛むことを意識すると良いですね。
からだの中でも、無理なく消化・排泄できているか?
さらに、口に入ってからは、胃に入り、腸に運ばれ、排泄されるといった、消化活動が行われています。
こどもの消化器官はまだまだ発達段階。未熟な消化器官ゆえ、見えない部分で負担がかかり、感覚的に食べることがつらい、と言った場合もあるかもしれません。
口も消化器官のひとつとも言われており、咀嚼して細かくし、唾液の消化酵素がはたらくことで、消化吸収を助けています。しっかり噛めていないと胃や腸に負担がかかるんですね。
大人でも、胃に不快感があったり、おなかがゆるかったり、便秘が続いていたりすると食欲が湧かないですよね。
「食べること」と同じくらい、「出すこと」も大切です。便は、食事の良し悪しや、身体の調子を知るバロメーターのようなものですから、気持ちよく出せているか?にも注目してみてください。
お米で楽しく!「噛む」練習にトライ。
ごはんをよく噛むと甘みを感じる、というのを聞いたことがあると思います。
これは、唾液に含まれる消化酵素により、お米に含まれるデンプンが分解され、マルトースという糖になるからです。
沢山噛んで食べなさい!と、お説教になってしまうとつらいので、実験感覚・ゲーム感覚でやってみると楽しくできるかもしれません。
お子さんと一緒に、ごはんを噛めば噛むほど出てくる甘味を感じてみてくださいね!
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