前回に引き続き、こどもの好き嫌いをはじめ、ごはんを食べてくれない!といった悩みが少しでもラクになることを願って、お子さんと一緒に、家族皆で食を楽しむエッセンスをいくつかご紹介していきます。
「食べられなかった」経験が更に苦手を産む?
こどもは2歳ごろになると、自我が芽生え、自分の好き・嫌いを主張するようになります。
この頃になると、単なる味だけでなく、「これは前にも食べたけど苦手だった」「無理やり口に入れられて食べさせられた」「体調の悪いときに食べた」などの体験記憶が加わり、好き嫌いを更に複雑化させていきます。
こどもの健康を想うあまり、よかれと思って無理強いしてしまったり、食べないこどもに対して食事中にイライラしてしまったりすることは、きっと誰にでもある経験ですよね。
しかし、食事がつらかった、親が怖かった、という体験も、更に好き嫌いを加速させてしまう要因のひとつかと思うと、楽しい雰囲気づくりの大切さがわかります。何より、パパママ自身も楽しめる食卓になるのがいちばんです。
幼いこどもは、大人のように「野菜は栄養があるから食べなきゃ」「タンパク質も食べておかないと」「今おやつ食べちゃうとごはんが食べられないからやめておこう」のように、論理的に頭で考えて食べることはできません。
親の立場だとついつい、そういったことが気になって、口うるさく言ってしまうことも。筆者もいつも反省しています…。
栄養バランスや食べる量ばかりに目が行くかもしれませんが、子どもの視点に立つと、食事の場が“楽しいか、楽しくないか”が、とても重要です。
もちろん、食にまつわる知識や正しい習慣を身につけていくことはとても大切なので、伝えていくことは必要不可欠なのですが、食卓がお説教の場にならないように、タイミングや伝え方には気を配るとよいと思います。
「楽しく食べられた」経験を重ねることで、食べることを楽しめる子に!
公園や海や山などいつもと違う場所で食事をしたり、お友達と一緒に食べたり、自分で選んだり収穫を体験したものであったりすると、いつもより良く食べてくれた!という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家だと食べないのに、保育園だと野菜も食べるんです…というのはよく聞きますよね。お友達とみんなで、同じものを楽しく食べる雰囲気につられて、普段なら食べないものも食べてみようかな?という気になったり、みんなの前で先生に褒められてうれしかったので、また頑張って食べる!など、環境の力は大いにありそうですよね。
特別なイベントでなくても、こどもは家族やお友達と楽しい雰囲気で食卓を囲んだり、大人と一緒に自分も参加して準備したりすることが大好きです。食事に楽しみの要素が加わると、やる気満々で参加してくれることも。
食べる量や種類だけにこだわらず、“食事の時間が好き”、“食べることが好き”、という気持ちを育てることを意識すると良いかもしれません。
簡単なことでOK。何でもいいので一緒にやってみましょう。
一緒にお料理しましょう、と言われると、ハードルが高くてできない…その気持ち、すごくよくわかります。
難しく考えず、たとえば、ごはんをよそってもらったり、お味噌汁にカットわかめを入れてもらう、おひたしの上にかつお節をのせてもらう。少し時間があれば、玉ねぎの皮をむいてもらう、レタスやキャベツをちぎってもらう。取り皿やカトラリーを食卓に運んでもらう。そういった簡単なことだけでも、家族に感謝してもらえて、自分が参加した、という満足感がうまれるので、食事を楽しい時間にするきっかけになると思います。
それがすぐに食べることに繋がらなくても、食卓にご飯が並び、いただきます、で食べ始めるまでに、食材や調理過程にどんなストーリーがあるのか、ということに興味を持ってもらうことは、とてもいいことですよね。
参加してもらうことで会話も広がりますし、ぜひ大げさなくらい、みんなで褒めて喜んであげてくださいね。
おやつタイムに、楽しくおにぎり作り♪
朝昼夜の食事の準備は本当に余裕がない!という方でも、おやつの時間なら、少し余裕がある場合もあると思います。親子で楽しく、小さめのおにぎりを作ってみるのはいかがでしょうか。
おやつ、というと、お菓子のイメージが強いかもしれませんが、成長途中のこどもにとっては、栄養を補う大切な補食の時間です。
食事中に集中力がなくて、すぐに遊び始めてしまう。食が細くて、全然食べてくれない。お菓子ばかり食べて、ご飯を食べてくれない。そんなお悩みにも、ぜひおやつにおにぎりをおすすめします。
ごはんをラップに包んで、好きな具材やふりかけを選んでもらったり、ハートや星など、好きな形を一緒に作ったり、ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。
おすすめしたい商品
八頭米ブランド化推進協会さんの鳥取県八頭郡産
『神兎』きぬむすめ(特別栽培米)
神兎は、八頭町産米の頂点を目指す米です。生産者がお互いに圃場で栽培状況を見比べ、栽培技術と品質の向上に努めています。炊き上がりが白くてツヤがあり、モチモチやわらかく、冷めてもおいしいお米です。
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こまがた農園(駒形宏伸)さんの新潟県南魚沼産
コシヒカリ(特別栽培米・8割減)
八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳の越後三山の麓に位置し、水は夏でも冷たく、土壌は肥沃で地力のある米作りには適した地域。家族の安心と健康を考え、化学肥料を使用しない自家製ぼかし肥料で育てる栽培法で丁寧に育てました。「第17回お米日本一コンテストinしずおか」では最高金賞を受賞しました。
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佐藤ファーム(佐藤和久)さんの山形県米沢市産
ミルキークイーン(特別栽培米)
山形県の南部に位置する米沢は、四方山々に囲まれた自然豊かな環境にあります。盆地特有の昼夜の寒暖差が高い気象条件のもと、夏でも冷たい自然の水(生活廃水は一切入りません)や、有機質肥料100%で土作りをして育んだお米です。しっとりと粘り、噛めば噛むほど甘みが広がり、特有の優しい香りが特徴です。
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