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お米コラム・お米レシピ

【焼おにぎりの日】 由来と歴史 究極の焼きおにぎりレシピ

             

心地よい秋、運動会にピクニック、山や川辺でのハイキング、そしてBBQなど…行楽シーズンの様々なシーンでおすすめの『焼きおにぎり』。
実は“焼おにぎりの日”があるのを知っていましたか?
香ばしさが何とも言えず食欲をそそる焼きおにぎりの魅力について、たっぷりご紹介します♪

焼きおにぎり

焼おにぎりの日はいつ?由来

『焼おにぎりの日』は、10月8日です。
冷凍食品などの製造販売を行う株式会社ニチレイフーズが制定しました。

“米”という字が、十と八からできていることや、焼きおにぎりがしょう油がじゅ(10)わっと、ぱちぱち(8)した食感であることからきているようです。
10月は新米シーズンなので、お米にまつわる記念日があるのは良いですね。


10月8日はニチレイフーズが制定した「焼おにぎりの日」です。日付は、米という字を分解する十と八になること、10月は新米の季節であること、10と8で「醤油の香ばしさがじゅ(10)わっと、パチパチ(8)とした歯触りの焼おにぎり」の語呂合わせなどから決まりました。

引用元:ニチレイHP https://www.nichireifoods.co.jp/media/25395/


焼きおにぎりの歴史

焼きおにぎりが生まれたきっかけには、有名な歴史上の人物が関わっていたと言われています。

新潟県の郷土料理に、「けんさん焼き」というものがあります。
ごはんに甘味噌を塗って焼いた焼きおにぎりですが、この焼きおにぎりのルーツを辿ると、
戦国武将・上杉謙信が、戦の際に、冷めて固くなったおにぎりを剣の先に刺して焼いて食べたのが始まりであると言われています。
けんさん焼きのほか、けんしん焼き、けんさ焼き、けんさし焼きなどとも呼ばれているようです。

鎌倉時代~戦国時代ごろから、武士たちは戦の際に手早く栄養補給できるよう、「陣中食」と呼ばれる携行食を持って戦へ向かっていました。
そのなかでもおにぎりは持ち歩きやすく、手で食べられるという利便性からも重宝されていたようです。

焼きおにぎりは、時間が経って固くなってしまったおにぎりを、おいしくいただくためのアイデアから生まれたのですね。

参考:農林水産省Webサイト うちの郷土料理

どうして焼くとおいしくなる?おこげが美味しい理由を解説

焼きおにぎりのおいしさの特徴と言えば、何と言ってもその香ばしさ。
こんがりと焼けたおこげの、香りと味わいはなんとも言えないですよね。

この香ばしさが生まれるのには、「メイラード反応(アミノカルボニル反応)」という化学変化が関わっています。

焼きおにぎりは、おにぎりに塗った調味料や、ごはん自体に含まれる糖分とアミノ酸が加熱されることで、特有の香ばしさとコク、深い色合いを生み出す「メイラード反応」が起こります。

メイラード反応は、焼肉やローストコーヒー、パンや焼き菓子などの多くの食品でも起こっているもので、それぞれのおいしさに繋がっています。
メイラード反応は加熱によって促進されますが、しょう油や味噌などはその製造過程で、加熱されていない状態でも、発酵中にゆっくりとメイラード反応が進行します。しょう油や味噌が熟成すると濃い色合いに変化するのは、このような理由があるのですね。

 
究極の焼きおにぎり

これぞ究極の焼きおにぎりレシピ

おいしいお米で作る、絶品焼きおにぎりレシピをご紹介します。
焼きたては外はカリっと中はふっくら、冷めても味わい深い、旨味たっぷりの焼きおにぎりです。
シンプルだからこそ、ここはぜひ、使う素材にこだわってみてくださいね。

フライパンで作る究極の焼きおにぎり

調理時間:約10分

材料(2個分)

温かいごはん
200g
(A)しょう油
小さじ2
(A)みりん
小さじ1
(A)かつお節
1小袋(約2.5g)
ごま油
小さじ1

作り方

❶ ボウルに温かいごはんと(A)を入れ、ムラなく混ぜ合わせる。

❷ 二等分し、ラップに包んで握る。
※焼く際に崩れにくいよう、米粒を潰さない程度にしっかり握るのがポイントです。また、面をできるだけ平らにしておくと、焼き目がきれいについて、おいしく仕上がります!

❸ フライパンにごま油を中火で熱し、❷を入れてこんがりと焼く。
※おにぎりを入れたら崩れないように軽く上から抑えると、均等に焼き目がつきます。崩れないよう、動かさずにしばらく置いてじっくり焦げ目をつけましょう。

❹ こんがり焼き色が付いたら、裏返して同様に焼く。

ポイント

おいしさのポイントは、シンプルですがおいしいお米と、調味料を使うことです。
特にかつお節は、開封して時間が経つと香りが落ちるので、小分けパックのものや、削りたて・開封したてのものを使用することをおすすめします。
かつお節は、薄くてソフトなもの・細かめのものを選ぶと、ごはんとのなじみが良いです。

また、焼きおにぎりのおいしさの決め手である焼き色と“おこげ”を上手に作るために、
ごはんを握るときに面を意識すること、フライパンに置いたら上から優しく抑えること、動かさずじっくりカリッと焼き色を付けることを意識しましょう!

 

究極の焼きおにぎり

秋の旬食材で楽しむ、アレンジ焼きおにぎりレシピ

味覚の秋、旬の秋鮭ときのこを使った、ごちそう感のあるアレンジ焼きおにぎりはいかがでしょうか?
相性抜群の鮭×きのこ×味噌で、焼きおにぎりが主役級に!

秋鮭とまいたけの味噌焼きおにぎり

調理時間:約20分

材料(4個分)

温かいごはん
360g
秋鮭(切り身)
1切れ(約70g)
ひとつまみ
まいたけ
2/3パック(約70g)
(A)味噌
大さじ1
(A)みりん
小さじ1
(A)しょう油
小さじ1/2

作り方

❶ 秋鮭は塩をまぶし、まいたけは石づきを除いてざっくりとほぐす。アルミホイルを敷いたグリルで約8~10分焼く。
※魚焼きグリルがなければ、オーブントースターでも。まいたけは少し焦げてこんがりとしたくらいが香りが引き立っておいしいです。

❷ (A)を混ぜ合わせておく。

❸ こんがり焼けたら、秋鮭は皮と骨を除いて細かめにほぐす。まいたけは粗みじん切りにする。
※鮭ときのこが大きいと、おにぎりにした後焼く際に崩れやすくなるので、細かくしておきましょう。

❹ ボウルに温かいごはんと②を入れ、混ぜ合わせる。四等分し、ラップに包んで握る。
※焼く際に崩れにくいよう、しっかりめに握るのがポイントです。

❺ アルミホイルを敷いたグリルにおにぎりを並べ、上に❷の味噌ダレを塗る。

❻ グリルで2~5分程焼き、味噌にこんがり焦げ目をつける。
※味噌ダレは一気に焦げはじめます。仕上げの焼きの工程は、グリルによって焼き目の付き方が大きく異なるので、こまめに焼き加減をチェックしましょう!

ポイント

一般的な米味噌(米麹、大豆、塩からできた味噌・塩分約11%のもの)を使用していますが、味噌は種類によって塩分や味わいが異なるので、ご家庭の味噌に合わせて、味噌ダレの分量はお好みに調整してみてくださいね。
味わいの違う味噌で食べ比べしてみるのも楽しそうです♪

また、お好みで仕上げに小角切りにしたバターをのせて、じゅわ~っとバターのとろける味噌バターおにぎりにアレンジしてもいいですね!

 

余ったごはんをおいしく食べる活用にぴったり!

先述した焼きおにぎりの歴史にもあったように、もとはといえば固くなってしまったごはんをおいしく食べるために生まれた焼きおにぎり。
炊き立てごはんのおいしさは極上ですが、余ったごはんをおいしく食べるための活用術として、焼きおにぎりはぴったりです。
また、一度冷やされたごはんには、第3の食物繊維とも呼ばれている「レジスタントスターチ」が多く含まれるといった栄養的なメリットもありますよ!
簡単でおいしい焼きおにぎり、ぜひ作ってみてくださいね。

 

レジスタントスターチについての記事はこちら↓

冷やごはんが腸に効く?第3の食物繊維「レジスタントスターチ」とは。

オススメのお米

渡部洋巳さんの山形県高畠町産つや姫(特別栽培米)

渡部洋巳さんの
山形県高畠町産つや姫(特別栽培米)

ツヤツヤとした輝く見た目、炊き上がりの白さは際立ち、もっちり感や甘味も良いお米です。冷めても美味しく、お弁当やおにぎりにも最適です。「米・食味分析鑑定コンクール」で総合部門・金賞を受賞している農家が育んだ逸品。

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青木さんの山形県南陽市産ミルキークイーン(特別栽培米)

青木さんの山形県南陽市産
ミルキークイーン(特別栽培米)

ミルキークイーンはもちもちとした食感で粘りが強く、冷めても美味しいお米です。水加減を通常より1割程度少なくして炊くと、その粘り・弾力・ツヤなどが特に際立ちます。ねっとりとした粘りが濃密で噛むほどに徐々に甘さが増していきます。

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穂田琉(坂本憲俊)さんの愛媛県東温市産「雨瀧 一番水」にこまる(特別栽培米)

穂田琉(坂本憲俊)さんの愛媛県東温市産
「雨瀧 一番水」にこまる(特別栽培米)

龍神伝説「雨瀧さん」の水を引き、化学肥料不使用、農薬7割減で栽培しています。米・食味分析鑑定コンクール国際大会 国際総合部門金賞受賞。香ばしいかおりがしっかりと感じられ、大粒でハリのある粒感。甘さは柔らかくじんわりと口に広がり、食べ応えがあります。

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編集者プロフィール

矢田 規子 / 管理栄養士

管理栄養士/フードコーディネーター/フードスタイリスト 大学時代より栄養について学び、管理栄養士国家資格を取得。デパ地下で野菜を中心とした惣菜店を展開する企業を経て、フードコーディネーターのアシスタントを務め、料理撮影やTV・動画のフードコーディネート、料理講師など幅広く経験を積んだ後、独立。 栄養学の知識を活かしたメニュー開発や、料理撮影、スタイリングなどを行う。 二児の母で、離乳食や幼児食の大切さを日々実感中。 食の楽しみを第一に、日々の少しの工夫で健康も目指せることを大切にしている。

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