栄養バランスの良い食事心がけている方は、白米に雑穀や玄米を混ぜたりする方も多いのでは無いでしょうか。
最近では、お弁当や飲食店などで雑穀米や玄米を選べる機会も多くなってきましたね。
こちらのコラムでは、雑穀について雑穀ソムリエが解説していきます。
そもそも雑穀とは?
白米と雑穀の違いから雑穀とは何か紐解いていきましょう。
雑穀とは、稲(白米)や小麦、トウモロコシといった主穀以外の穀物を指します。稲、小麦、トウモロコシは世界中で主食になっており、主穀と言います。
昔から日本人は雑穀をよく食べ、自然と雑穀から栄養を補ってきました。現代のように潤沢に白米を自給出来なかった時代の日本人には欠かせない存在でした。
時代が変わり、白米が増産できるようになると食べる機会が減り、生産量も減少していましたが、最近の健康志向によって雑穀を見かける機会も増えてきました。
雑穀が見直されている理由
高度経済成長以降、生産が減少していた雑穀ですが、その豊富な栄養素から見直されつつあります。
その理由の一つに、食生活の変化により、これまでになかった生活習慣病・アレルギー・アトピーに悩まされる日本人が増えていることがあります。
近代までの日本人は雑穀から食物繊維・ビタミン・ミネラルなどの栄養素を得ていました。しかし欧米の食文化が取り入れられた結果、日本の食生活は高タンパク、高脂肪化していきます。
脂肪の摂取量の増加が生活習慣病やアレルギー疾患、アトピーの増加の一因となっていると考えられています。
雑穀米はこの改善策として注目されるようになったのです。
赤米とは?
雑穀には100種類以上も種類があり、その中の1つ赤米は、古代米の一つです。
イネ科イネ属に分類され、タンニンを含み、ミネラル、ビタミンなどが豊富です。日本に稲作が伝来した米は赤米とされ、日本の米のルーツともいえます。
晴れの日には赤飯を炊くのが日本の風習ですが、この風習は古代から受け継がれたものです。赤飯の起源とも言われ、赤米は昔から献上米として珍重されていました。
赤米の持つ豊富な栄養素
精米過程で削ぎ落とされてしまう糠層に色素が含まれているのが赤米を含む有色米です。赤褐色の色素のもとは、ポリフェノールの一種タンニンが含まれているから。
タンニンは抗酸化作用が高いといわれ、生活習慣病予防、美肌効果、整腸作用が期待されています。
またミネラル類も豊富でカルシウム、マグネシウムを補給できます。
赤米ごはんにチャレンジ
一般的に有色米はほとんど精米しません。精米せず炊き上げて食べるものです。糠層が残っているので、よく浸水をさせないと炊き上がりの食感が白米より固めになってしまいます。白米より先に浸水させておいて炊き上げましょう。
おすすめの食べ方は、お好きな雑穀とブレンドして白米に混ぜる方法です。白米に1~2割程度混ぜて炊くと、ほんのりピンクな桜色に炊き上がります。
次回以降のコラムでは、他の雑穀についてや雑穀にデメリットがあるのか?、雑穀の栄養を最大限利用するため炊き方のポイントや、食べるときのコツも紹介していきます!
ツナギでおすすめの「赤米」
ろのわさんの熊本県菊池市産
『有機 赤米』100g(有機栽培米)
阿蘇の外輪山、鞍岳の麓で家族に安心して食べられるものを作り続けて30年以上の有機農家さんの作る赤米。タンニンを含み、ビタミン、ミネラルなどが豊富です。お好みの量をお米と一緒に炊飯して下さい。桜色の上品なご飯に仕上がります。
ろのわさんの熊本県菊池市産
『有機雑穀米ギフト』(2合×5種)(有機栽培米)
有機白米(森のくまさん)に有機赤米・有機黒米・有機緑米・有機押し麦・有機十穀の5種類をそれぞれブレンドし、さっとすすぐだけで手軽に美味しい雑穀ご飯(2合)が炊ける、人気の商品です。