おいしく炊ける
お米の炊き方
毎日食べている『ごはん』の炊き方についてこんなことを考えたことはありませんか?
・お米ってごしごし洗っていいの?
・何回洗えばいいの?
・洗ったあとは、すぐに炊いて大丈夫?
・いつも水道水で洗ったり、炊いたりしているけど正解は?
そこで、毎日炊くお米をほんのひと工夫で、
ワンランク上のお米に!【炊飯器】や【土鍋】で美味しく炊ける方法をご紹介します。
ツナギ流!美味しいお米の炊き方の動画をツナギyutubeチャンネルにてアップしています。 ぜひ動画も参考にしてみてください。
お米の炊き方-炊飯器-かんたん編
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お米の計量
1合カップを使用する場合の正しい量り方は、1合カップにお米を入れ、箸やスプーンの柄などを使って優しくすりきります。指ですりきると、押さえてしまって減らしすぎたり、誤差がうまれやすいので、まっすぐなものを使ってすりきりましょう。炊飯器の容量の60〜70%の合数で炊くのがポイントです( 5合炊き釜=3合までがベスト)
〇基本point:一合カップを使うときは、箸など平らなものを使い優しくすり切る ◎匠技point:正確に量りたい場合は、スケールを使用して1合150gを計量
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お米に十分な水を用意する
計量したあとは、お米をザルに移しましょう。このとき、ザルはプラスチック製や、ステンレスでもパンチングタイプ等がおすすめです。清潔なボウルに、きれいな水を用意します。お米が吸収しやすい水分なので、ミネラルウォーターなどのおいしいお水だと更におすすめです。
〇基本point:お米を傷つけないようにするため、ザルはプラスチック製を使用 ◎匠技point:ワンランク上を目指すなら国産ミネラルウォーター(硬度50度以下の軟水)または浄水器のお水を使いましょう。ウォーターサーバーも可
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お米の洗い方
ザルに入れておいたお米を、水を張ったボウルに浸け、手早く1~2回やさしくかき混ぜ、手早くザルをあげます。水切りした後は、ザルの中で優しく30回程度握っては離すを繰り返しましょう。その後、再び水につけ、軽くかき混ぜて水を捨てます。これをあと2回ほど繰り返し、ザルを上げて水気をきります。
〇基本point:水に浸けてから、かき混ぜるまでの作業を素早く行いましょう ◎匠技point:かき混ぜるときは、優しくふんわりと、お米に傷がつかないよう心がけましょう
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水加減も正しく計量
炊飯器の内釜は、真横から目盛りを確認することができず、誤差が生じやすいので、計量カップやスケールを使用するのがおすすめです。お米と水の割合は、お米の容積比で1.1~1.2倍が基本ですので、お米1合に対して水200ml(200g)を基準に、お米の特性や柔らかさの好みに合わせて調整してください。
〇基本point:国産ミネラルウォーターなどの水にする ◎匠技point:計量カップまたはスケールを使用して、お米1合につき水200ml(200g)を基本に計量
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浸水でひとやすみ
炊飯器の内釜に、お米と水を入れたら、臭いの付着を防ぐためにラップで蓋をし、冷蔵庫に入れて浸水させます。冷蔵庫で浸水することで雑菌の繁殖を防いだり、お米を冷たい状態にしておくことで沸騰まで時間がかかり、おいしく炊けるというメリットもあります。
基本point:急いでいる!そんな時は30分程度の時間を置きましょう。 匠技point:しっかりお米に給水を!そんな時は夏場は30分、冬場は1~2時間が目安
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炊飯
使っている炊飯器の特徴をふまえ、炊飯モードを選ぶと、よりおいしく仕上がります。最近の炊飯器では、普通の炊飯モードは、吸水の工程も加味されていることが多いので、しっかり浸水したお米の場合、さらに水分を含んでしまい、少しべっとりした炊きあがりになってしまうこともあります。
〇基本point:しっかり水分に浸けたお米は時間をかけて炊く必要がないので、 早炊きモードで大丈夫です。
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炊き上がり
ごはんは、蒸らし終えたタイミングですぐにほぐすことで、余分な水分が飛んで均一になり、ふっくらと仕上がります。最近の炊飯器では、蒸らし終えたあとにお知らせをするので、炊きあがりの合図があれば後はすぐに蓋を開けても心配なし、お米をつぶさないように、軽く切るように混ぜましょう。
〇基本point:内釜の底から中心部にこもっている水分を飛ばしてあげるように 優しくすくい上げましょう。
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炊いたお米の保存
炊いたお米を保管するには、ラップや保管容器に入れ冷凍保存をして頂くと鮮度が落ちずいつでも炊き立ての味を楽しむことができます。 冷蔵庫の場合は酸化が進んで味が落ちてしまうので、冷凍庫での保管をおすすめします。冷凍したご飯はなるべく1週間以内に電子レンジを使って加熱して召し上がってください。
〇基本point:ラップに薄くごはんを広げると解凍する時均一に熱が入り、炊きたての味が蘇ります。
POINT
❶基本で間違えてはならないのが、計量カップはお米専用の一合カップを使う事です。お米を量る一合カップは、180ml(一合は約150g)料理で使用する一般的な計量カップは、200mlです。
❷最初の水にこだわることが、仕上がりのおいしさに繋がります。
❸お米は初めに触れた水をぐんぐん吸収します。ここで何度もかきまぜたり、時間をかけると、落ちたヌカなどを含んだ水を吸ってしまうことになりますので、手早く行いましょう。
❹この時に、お水が少々濁っている場合がありますが、これはお米のデンプンで、もっちり感や旨味に繋がるものなので、落としすぎには注意が必要です。お米は濁りがなくなるまで洗う必要はありません。
❺計量カップやスケールを使う場合、洗米後のお米の水気がしっかりきれていないと、せっかく水加減を繊細に調整しても、影響が出てしまいます。水気を拭きとったりする必要はありませんが、ボタボタとまだ水滴が滴っているような状態で炊飯器の内釜に移さないようにしましょう。
❻お米はデンプンが糖に変わることで甘みが引き出されますが、お米と水の温度を低くしておくと、加熱の過程でデンプン分解されて糖に変わる温度帯がしっかり続き、おいしく炊けるというわけです。お米の芯まで水が浸透すると、透明感のあるお米から、少しずつ全体が真っ白に変わってきます。
お米の保存方法
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冬以外は冷蔵庫で
気温が18度を超え、湿気の多い環境では虫が発生する可能性が高いため、なるべく高温多湿・直射日光を避けて冷暗所、中でも冷蔵庫の野菜室での保存をしてください。
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密閉容器で保存
密閉できる容器やジッパー付きの袋に移し替えて冷蔵庫の野菜室で保管することで、美味しさを長く保つことができます。お米は匂いを吸着する性質があるため、匂いが強いものの近くには置かないでください。
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米びつは要お掃除
米びつをご使用の方はこまめに掃除をしてください。清潔と防虫のために、掃除はなるべく2ヶ月に1回程度はしましょう。 日中の最高気温が18度を超えるようになったら特に念入りに清掃をしてください。
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美味しくお召し上がり頂ける期間
お米の炊き方-土鍋-しっかり編
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お米は正しく計量
キッチンスケールを使うと1合(150g)を正確に計量することができ、炊き上がりが安定します。
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洗米その1
ザルに入れておいたお米を、ひたひたになる程度の水を張ったボウルに浸け、手早く1~2回やさしくかき混ぜ、手早くザルをあげます。お米は最初に注いだ水をよく吸収してしまいますので、汚れた水を吸わないように手早く行うことがポイントです。
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洗米その2
力を入れて「研ぐ」ことはお米が割れてしまう原因となります。水を切った状態で、ザルの中で優しく30回程度握っては離すを繰り返しましょう。30〜40秒でまんべんなく全体を洗米することがポイントです。
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すすぎ
ひたひた程度に水を入れ、軽くかき混ぜて水を捨てます。この作業を3回繰り返し、ザルでしっかりと水を切ってください。 水がやや濁っている場合がありますが、この時の濁りは汚れではなく、お米の旨味成分なので透明になるまですすぎをする必要はありません。
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お水計量
水も正しい分量をしっかりと計量することが大切です。土鍋をご使用の場合は、お米1合に対して200ml〜220ml(200〜220g)を目安にスケールで計量を行い、お米の入ったボウルに注ぎます。水の量はお好みで調整してください。
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浸水
美味しいお米を炊くために最も重要なポイントは浸水です。浸水したお米を入れたボウルにラップをして冷蔵庫に入れて浸水させます。冷蔵庫で浸水することで雑菌の繁殖を防いだり、お米を冷たい状態にしておくことで沸騰まで時間がかかり、甘みと風味が引き立ちます。浸水の時間は、夏は30分、冬は1~2時間が目安です。
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炊飯・ほぐし
浸水したお米を土鍋に移し替え、火をかけていきます。火加減はお持ちの土鍋の説明書に従って下さい。炊き上がったら、すぐ蓋を開けて余分な湯気・水分を逃し、優しくほぐしてあげることが大切です。硬さ・柔らかさが好みでない場合は水加減を5〜10gずつ変えて、お好みの水加減を調整してください。
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炊いたお米の保存
炊き立てすぐの熱々のお米を優しくほぐし、1膳分を取り分けてください。ラップの上で厚さ2cm程度に薄く均一に広げ、優しくラップに包み、熱々のまますぐ冷凍庫で保存しましょう。炊き上がったご飯は、保温時間の経過と共に美味しさが失われていきます。 ご飯は炊き立てのまま、すぐに冷凍庫で保存するのがおすすめです。