金井農園
金井農園群馬県沼田市
歴史ある真田用水と武尊山から雪解け水
金井農園の田んぼがあるのは群馬県沼田市。標高2158mの武尊山から雪解け水を引いており、その清らかな水は年中帰れることはありません。日中は高温になる日もあるが、ほぼ毎日夕立が降り、夜温が下がるためしっかりとお米に旨味が蓄えられます。 使用している用水は、豊臣秀吉の小田原征伐の結果、1590年に真田家の領地となった沼田の地を豊にするため、奥方である小松姫の進言から着工が決まり、約90年かけて整備された歴史あるもので、商品名の由来にもなっています。
お米の美味しさを引き出すこだわりの農法
こだわりは、お米の美味しさを最大限に引き出すこと。土壌分析を行い、土の状態をしっかりと把握し、適切な処置をしてあげることで豊な土壌環境を作っています。また、米糠や籾殻など研究の末にたどり着いた自家製発酵肥料を秋に施用し、雪の下でじっくりと微生物を育むことを心がけています。肥料を与えれば量は取れるが、どうしても味が落ちてしまうため、バランスを見極め自分が納得のいく味わいを目指して米作りをしています。
目指すは香りのたつ甘いお米
毎年雑草との戦いで、苦労も絶えませんが、米糠を活用した除草法を中心に自然の力うまく利用して農薬に頼らない栽培方法を実践。甘い香りが立ち、噛んだ時に甘みが溢れ出るお米を目指す金井さんは努力を惜しむことなく、試行錯誤を繰り返しています。地元を離れていた息子も就農し、今では親子二人三脚での米作り。沼田の魅力をもっと多くの方に体験いただき、地元を元気にしていくため、近い将来「農家レストラン」をオープンさせたいと目標を語ってくれました。