中道農園(中道唯幸)
中道農園(中道唯幸)滋賀県野洲市
オーガニックへの強い意志
中道農園さんの田んぼがあるのは滋賀県野洲市。穏やかな気候で自然災害も少なく毎年安定した米作りができる恵まれた地域です。田んぼには、心地良い風が吹き抜け、牧歌的で美しい景色が広がっています。中道農園さんは江戸時代終わりからお米一筋で200年以上続く歴史ある農家です。父の背中を追い、米作りをスタートさせてた現代表の中道さんは、農薬の影響で父親、そして自分も体調を崩した経験から、自分にも、お客様にも自然にも良い農業を目指し始め、オーガニックの世界にのめり込んでいったと言います。
本質に目を向けた、米作りのあるべき姿
中道さんは25年も前から有機栽培に取り組み、今では32haを超える広大な田んぼで有機栽培・自然栽培のお米を作っています。オーガニックは、稲に対して手当てできることが限られており、その中で何ができるか、より本質に目を向けなければ良いお米ができないと言います。また、オーガニックだからといって品質が落ちる事はあってはならないと考えており、信頼してくれるお客様を裏切るようなことがないよう安全面・品質面は徹底的にこだわっていると話してくれました。
自然界がお手本。どこまで自然を理解し挑戦できるかが鍵
自分がどこまで自然のことを理解し、挑戦できるか。それを試すために米作りをしていると話す中道さんは、自然界がお手本であり、全て自然にならって改良を重ねているといいます。長年にわたりオーガニックの道を歩んできた背景には、多くの苦労を重ねてきたはずではありますが、お客様が喜んでくれるだけで、苦労は楽しみになると笑顔で語ってくれました。これからは、オーガニックに挑戦してく若手に対し、同じ轍を踏むことのないよう、選択肢の一つとして道標を作り、寄り添っていくことが目標です。