こまがた農園(駒形宏伸)
こまがた農園(駒形宏伸)新潟県南魚沼市
越後三山の麓、音楽から米作りへ転身し世界一を目指す
八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳の越後三山の麓に位置する「こまがた農園」。八海山からの水は夏でも冷たく、土壌は肥沃で地力のある米作りには適した地域です。10代目として家業を継いだ駒形宏伸さんは、DJの世界大会で優勝した経歴を持ち、一度は音楽の世界で生きていくことも模索したことがあると言いますが、現在の目標はお米でも世界一になること。お米も音楽と同じように実直に研究を繰り返し、努力した分だけ結果につながるとの思いから、決して手を抜くことはありません。努力が実り、「第17回お米日本一コンテストinしずおか」最高金賞、「第23回米・食味分析鑑定コンクール国際大会」特別優秀賞、「第1回南魚沼食味コンテスト」優秀賞、「2022年料理王国100選」優秀賞受賞など数々の賞を受賞しています。
こだわりは自家製の熟成オリジナル肥料
駒形さんが特にこだわるのは、丁寧な管理と肥料づくりです。異常気象で天候が読めない年が続いていますが、稲の葉をよく観察し、状況に応じた適切な管理をしてあげることが大切と言います。また、化学肥料を使わず、魚やカニ、昆布、米糠などの天然原料を主体として自家製のオリジナル肥料を使用しています。こだわりの肥料は1年程度しっかりと熟成させており、使うことで旨味と香りが格段にアップすると言います。人や環境に配慮し、農薬も極限まで減らすことを心がけ、一切農薬を使用していないコシヒカリには根強いファンがいます。
どれだけ好きになるかがお米の味をつくる
近隣の先輩や仲間から学び、研究と試行錯誤を繰り返している今が一番楽しいと語る駒形さんは、大粒で、食べ応えがあり、味わい深いお米を作るため、直向きに米作りを続けています。 米作りも音楽と同じで、どれだけ好きになるか、どんだけ悔しい思いをしたかがお米の出来不出来に大きく影響します。 これからも研究を繰り返し、手をかけた分だけ美味しくなると信じ、世界一の米作りを目指していきます。