林田良成
林田良成熊本県球磨郡
お米作りに最適な環境で育まれるお米
熊本県球磨郡湯前町。球磨盆地の東端にあり、宮崎県と熊本県の県境に位置するエリア。この地の気候は、盆地のため昼夜の寒暖差が大きいのが特徴。標高も200メートル程度と高く、九州南部ですが夜の冷え込みも厳しいエリアです。昼と夜で20度以上も気温が違う時があると言います。
また、日本三大急流の一つ、球磨川の上流に位置しているため、水源は豊富で豊かな水を使ってお米作りをすることができます。土壌は比較的粘土質で水持ちがいいのが特徴です。
この湯前町で、有機栽培でこだわりの「にこまる」をつくっているお米農家が、林田さんです。林田さんは、昭和43年から40年以上、農業生産に従事。地方公務員を定年退職してからより本格的に稲作に従事しています。
安心・安全なお米作りを目指し、有機JAS規格認証を取得
農薬や化学肥料を使わない有機栽培を志向し、有機栽培で5年のキャリアがあります。もともと、お父様が自然農法を行っており、環境に優しく、安心・安全なお米作りを自分も実現したいと思い、有機栽培を選択。農林水産省で規定する有機JAS規格の認証も受けています。
使用している肥料は地元産の完熟牛糞をメインにし、稲藁を抄き込み、窒素分の補充は緑肥を利用しています。林田さんは、稲刈りをしたあとの藁を何十年もかけて、土に戻してつくった土で栽培しています。また、年々、堆肥をつかう割合を減らし、緑肥栽培の割合を増やしています。緑肥栽培については、今後、へアリーベッチを用い、土壌に抄き込んで土壌中の窒素を増やす方法を模索中です。林田さんは、化学肥料を使わずに、先代から受け継がれた有機肥料と緑肥をつかって、安全な土づくりを今後も行ってくとお話しされています。
美味しいという声を励みにより良食味のお米を目指す
夏場は畦草刈りと田んぼの雑草刈りが大変。また、九州地方南部特有ですが、除草してくれるジャンボタニシとの戦いでもあります。そんなお米作りをしていて良かったと思えるのは、林田さんのお米を手に取って食べて頂いたお客様に美味しいと言って頂ける事。今後も、安心・安全はもちろんのこと、より食味にこだわったお米作りを目指していきます。
※4月から10月まで高温による食味の減少を少なくなくするため、食べるまでは低温による管理をお願いします。例えば、保冷庫での管理か、冷蔵庫での管理です。年間を通して13℃程度の温度で管理されることをお勧めします。