花の米(黒川義治)
花の米(黒川義治)新潟県上越市
美味しさの秘訣は三姉妹が支える家族営農
この地域では、妙高山麓に降った雪や雨が地中深くしみ渡り、長い年月をかけて山麓から湧き出る冷たく澄んだ水がを使用しています。土は重粘土質で収量はたくさん取れませんが、しっかりと養分を蓄えることができ、健康な稲を作ることができます。代表の黒川さんを中心に、三姉妹も加わり、家族一丸となって米作りをされています。長女の千恵さんは19歳で就農。地域の役に立ち、お客様に喜んでいただけるこの仕事が誇りだと笑顔で語ってくれました。
カニ殻を使用したオリジナル肥料が土を豊にする
黒川さんの作る「カニ米」には、その名の通り「カニ」の殻を使用した天然素材100%のオリジナル肥料を使用しています。この肥料により、田んぼの微生物が活性化することで良質な土となり、健康な稲を作ることができます。また、普通の栽培方法とは異なる「への字農法」を採用しており、子育てと同じように手間を惜しまず、元気で丈夫な稲づくりを目指しています。
次の世代を見据えた米作りが地域を守る
お米の味については「香り」「甘さ」「弾力」を中心に、全体のバランス・調和が整ったお米を目指し、毎年が一年生であるという気持ちで試行錯誤を繰り返しています。販売先は全て自分で開拓し、逃げ道を作らず妥協の無い米作りを続けてきました。この地域でも担い手不足が進んでいますが、次の世代に引き継ぐ時に、お米を中心に様々なチャレンジをして、もうひと回り大きくなれるような「土台」を作ることが自分の使命だと語ってくれました。