七島農産(七島和美)
七島農産(七島和美)佐賀県小城市
歴史ある穀倉地帯で作る佐賀米
小城市は佐賀県のほぼ中央に位置し、日本百名山の脊振山を源流とする嘉瀬川が流れる地域です。佐賀平野は昔から穀倉地帯として有名で、弥生時代の農業の歴史が残っているといいいます。稲作に適した砂地の圃場では、お米の裏作に今でも麦が作られています。この地域では高齢化を理由に、農地を手放す方が多く、地域の農業を守りたいという想いから規模を拡大し、現在では約28haの圃場にてコシヒカリや夢しずく、さがびよりを栽培しています。
こだわりは、土づくりと苗づくり。
佐賀にも美味しいお米があることを知ってもらうため、米糠や鶏糞、籾殻など自然のものを活用してじっくり土を作り、環境に不可をかけないよう、除草剤などの農薬もなるべく使わない農法を心がけています。また、高温に負けないよう、強く健康な苗を作り、病気の対策として株間を広く取るなど、のびのびと育つ環境作りを意識しています。七島農産さんでは、「自分が食べたいお米を作る」を目標に、収穫後も手を抜くことはなく、時間をかけて乾燥調整することで、旨味をしっかりと残しす工夫をしています。
佐賀で一番美味しいお米を作りたい。
この地域では条件の悪い圃場もあり、田んぼの数は大小合わせて100枚を超えます。稲の状態を細かく観察し、適切な水管理をしていくだけでも、非常に苦労しますが、量より質、特に味を意識し、大粒で甘く、佐賀で一番美味しいお米を作りたいと笑顔で語る七島さん。夫婦でしっかりと協力して農業を営む七島さんは、これからの時代を担っていく若者が夢を持って仕事ができる土台を作り、見本になっていきたいと話してくれました。