光男の米(窪田光男)
光男の米(窪田光男)富山県魚津市

すべての田んぼで化学肥料を一切使わない
窪田さんの田んぼがあるのは、富山県魚津市。毛勝三山から流れる水は非常に急流で、冷たく清らかな水が豊富に流れ込みます。米作りを始めた当初は、ただ作るだけという感覚だったが、次第に作り方によって味が変わることを体感し、量だけではなく味を重視した米作りを目指すようになったといいます。また、農薬や化学肥料を使用することに強い疑問を抱いており、すべての田んぼで化学肥料を一切使わず、農薬も使わない有機JAS栽培のお米も全国にファンがいるといいます。

富山の海洋深層水でミネラル補給
特にこだわるのは、苗づくり。農薬は使わずお湯を使った温湯消毒から始まり、丁寧な管理をすることで雑草や害虫に負けない、丈夫な苗を作ることを心がけています。また、もみ殻燻炭・米ぬかを中心とした有機肥料だけで土づくりを行い、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分をバランスよく蓄えた「富山の海洋深層水」を田んぼに散布しています。除草など非常に手間のかかる作業も多く、納得のいく米作りをするために元々あった28haの田んぼを13haまで減らしたといいます。

お客様のおいしいの声を想像すると苦労は無い
有機肥料を使うようになって10年以上経ち、土質は目に見えて変化が出てきたといいます。また、玄米の飴色が濃くなり香りも香ばしさが増し、お客様より嬉しい言葉をいただくことも増えてきました。農薬を必要最小限に抑え、化学肥料を一切使用しない米づくりではありますが、お客様のおいしいの声を想像すると苦労は無いといいます。まだまだ量が少なく、皆様の希望分に満たないことがあるため、もう少し量を増やしながら味を向上させていく努力を続けていきたいと話してくれました。