若井農園(若井康徳)
若井農園(若井 康徳)滋賀県蒲生郡竜王町
多品種栽培はお客様の笑顔を作り、技術向上につながる。
農業を営み十六代目の若井さんは、田んぼの近くにある鏡山から冷たく清らかな湧水を引き、丁寧に米作りをしています。江戸時代初期から代々継承してきた土地と技術を駆使しながらも新しいことにどんどんチャレンジしており、お客様にいろいろなお米を楽しんでいただきたいとの思いから、現在では35品種ものお米を作っています。それぞれに特徴があり、たくさん作った方が勉強になると語る若井さんですが、簡単に真似できることではありません。
頼るのは培った勘と自然の力
栽培に関しては、極力化学肥料や農薬に頼らず、これまで培ってきた勘と自然の力を有効活用し、環境に配慮した栽培方法を心がけています。多品種を作ることで管理には苦労しますが、その分多くのデータを取ることができ、毎年毎年技術力が上がっていく。また、土づくりをしっかりと行い、気候や稲の状態をよく見ながら適切な対処をしてあげることが大切だと語ってくれました。
最上級の美味しさを届けたい
目標は誰が食べても驚くようなお米を作ること。一口食べた時に「こんなにうまい米があったのか」とびっくりしていただけるような米作りができれば本望です。様々なコンテストで輝かしい成績を残されている現在でも、多品種を栽培することから多くの学びを得て、美味しい米作りを追求していきたいと話されていました。