孫作(水品栄人)
孫作(水品栄人)新潟県刈羽郡

人の喜びをつくる仕事
新潟県刈羽郡刈羽村は新潟県のほぼ中央に位置し、平場で夏には高温に悩まされる地域ではありますが、清らかな雪解け水が豊富に流れ込み、重粘土の土は保水力と保肥力に優れています。代表の水品さんはもともと違う仕事に就いていましたが、手伝いで参加したイベントでお客様に「美味しいね」という言葉をもらったことで、人の喜びをつくることができる農業という仕事に魅力を感じ、そこから米作りにのめり込んでいったと話してくれました。

美味しさの秘密は村内循環を目指した土づくり
お客様に安心して食べていただけるよう、コシヒカリは有機栽培にこだわり、化学肥料を使わなくても健やかに育つよう時間をかけて土づくりをしています。肥料は地元のスーパーなどから出た魚のアラなど残渣を有効活用し、地域独自の肥料を使用し、村内で循環させることで自然にも優しい肥料で豊な土壌を育んでいます。また、有機栽培では雑草との戦いになりますが、水品さんはそもそも草をはやさない栽培方法を毎年何パターンも試験を行い、研究を繰り返しています。

美味しくなかったら意味がない
美味しくなかったら意味がないと考える水品さんは、美味しさと安全性に重きを置き、規模拡大や収穫量よりも、味わい深い米作りを目指していると言います。米粒がしっかりと充実し、大粒で濃厚な旨味のあるお米をつくるため、土づくりや日々の管理作業の手を抜くことはありません。現在36歳。地域でも若手ではありますが、お客様に「美味しい」と言ってもらうため、村の農業を引っ張っていきたいと語ってくれました。