遠藤五一
遠藤五一山形県高畠町
名実共にお米農家のトップランナー
今や日本のお米農家の中で有名な存在となった遠藤五一さん。日本最大のお米コンクール「米食味分析鑑定コンクール」で4年連続金賞受賞し、現在日本に7名しかいないダイヤモンド褒賞受賞者の一人となっています。そんな遠藤さんは、代々お米作りを行う農家の12代目として高校を卒業してからすぐにお米作りをはじめました。
当初は農薬や化学肥料を使う慣行栽培を行っていました。それが、28歳で上和田有機米生産組合に入り、自然環境を壊さずに次の世代にバトンタッチしたいという想いから、有機栽培や環境に優しい栽培方法を始めました。土壌環境を守れば100年、200年継続可能なのが農業。未来へつなぐために今の自分が出来ることを精一杯やろうと語っています。
お米作りに適したまほろばの里「高畠」
遠藤さんがお米作りを行っているのは山形県高畠町。まほろばの里と呼ばれる地域で、古くからの田園風景が色濃く残っています。(ちなみにまほろばとは「住みやすい」という意味。)
温暖な気候で台風被害が少ないエリア。盆地なので夏はかなり暑くなる為、寒暖の差が大きくお米作りに適しています。最上川の源流から水を取水しており、冷たい清涼な水が田んぼを潤します。
米職人としてのこだわり
お米作りに使用する肥料は、本田についてはJAS認証の肥料しか使いません。投入資材は高くなりますがこだわって使っています。また、田んぼの水口にはセラミックの触媒ネットを入れています。ネットを通り抜ける水の粒子が細かくなり、稲が水分や肥料分を吸収しやすくなるといいます。田んぼには浮遊物が少なくなり、光がよく入るようにもなります。
他にも、山梨県や群馬県より仕入れたミネラルを田んぼに使っています。作物の成長に必要な窒素、リン酸、カリウムだけでなく、ミネラルをより使う事で病気にならない稲体を作る事ができると考えています。こういった努力によりお米の劣化が遅くなり、冷めても美味しいお米をお届けできるのです。
次の世代につなぐ為にも環境にやさしい栽培方法を行いながら、より質の高いお米作りを目指す遠藤さん。今後も日本のお米農家のトップランナーとして走り続ける姿が期待できます。