山燕庵
山燕庵(杉原 晋一) 石川県羽咋郡志賀町
安心できる食べ物は自分で作る。
サラリーマンをしながら農業を始めた父の影響で、定期的に一緒に農作業をしていた杉原さん。東日本大震災を目の当たりにし、食の安全について深く考えるようになったといいます。安心できる食べ物は自分で作るべきと心に決め、脱サラ。自分が心から安心できるものを、他の人にも共有して喜んでもらえるならそれに越したことはないと本格的に農業の道へ進みました。現在は能登半島の中央に位置する石川県羽咋郡志賀町を生産拠点としています。
自然とともに育む循環型農法
自然循環型の農法を取り入れ、その土地の根づいた微生物や菌を有効活用した土づくりに取り組んでいます。 気候風土にあった米作りを心がけ、農薬の使用は最低限に抑えて、有機質の肥料をベースに自然との共存を意識しています。農業は土と水に尽きると語る杉原さんは、自分の田んぼ周り、稲と草の状況を見て健康な環境を保つことができているか、よくチェックしていると言います。
「深呼吸」しながら育てた、安心安全な美味しいお米
先輩農家たちに早く追いつくため「勘所」や「情報」をいかに盗むかが大変という杉原さんは、地域の方々とのコミュニケーションをとても大切にしています。都会を離れ、土や水、太陽と触れ合い「深呼吸」しながら仕事をすることが本当に気持ちいいと語ってくれました。お米を買ってくださるお客様と繋がり、生産と消費によって自然と生き、大きな循環を作っていくことが目標です。