山﨑農園(山﨑正人)
山﨑農園(山﨑正人)岡山県倉敷市
自分の子供に無農薬のお米を食べさせたいという想い
山﨑農園さんの田んぼがあるのは、岡山県倉敷市下庄地区。古くから農業が盛んな地域であり、かつては畳などに使われる「い草」の産地として有名な地域でした。晴れの国岡山と呼ばれるだけあり、温暖で過ごしやすく、稲が健やかに育つ環境が整っています。代表の山﨑さんは、自分の子供に無農薬のお米を食べさせたいとの想いから脱サラし家業を継いだといいます。味の違いを楽しみ、家族団欒の場に会話が生まれるよう朝日、にこまる、ミルキークイーンと特徴の異なる品種を栽培し、お客様に喜んでもらいたい一心で米づくりを続けています。
手間を惜しまない強いこだわり
農薬や化学肥料を一切使わない有機栽培を主体とする山﨑農園さんでは、種まきをしてから3ヶ月は毎日必ずチェックを欠かすことはないと言います。育苗時にはローラーで苗を踏み、1本1本強い苗にすることを心がけ、なるべく余計なものは与えず、炭や籾殻、米の研ぎ汁などで作った自家製の肥料を施すなど随所に強いこだわりを持って米作りをしています。また、収穫のタイミングは、登熟を長くさせ、天日干しに近い状態に持っていくため、ギリギリまで田んぼにおき、最適なタイミングで刈り取りをしていると言います。
旨味・栄養を残した精米技術
苦労も多いが、それを苦労と思っては米作りは続けられない。その分、お客様に喜んでいただいた時の嬉しさは何倍にもなって自分に返ってくると笑顔で話す山﨑さん。そのこだわりは精米においても手を抜くことなく、栄養価の高い胚芽を残し、旨味をしっかりと残すことを意識しています。とにかく家族でご飯を楽しんでもらいたいという山﨑さんは、地元でも農家がどんどん減り、耕作放棄地も年々増えていく状況の中、生育った地域を守り、自分の米作りに対する想いを広めていきたいと話してくれました。