遊佐一史(株式会社遊佐)
遊佐一史(株式会社遊佐)宮城県栗原市
栗駒山の雪解け水が育むお米
宮城県栗原市は、栗駒山の雪解け水や一迫川からの清廉な水が豊富に使用できる地域です。川釣りを楽しむ人も多く、水質の良さはお墨付きです。寒暖差も大きく、お米の中に養分がよく蓄えられるため、充実したお米ができます。
そんな土地で、農業を営む遊佐さんは、平成生まれの若者。東京でモデルの仕事をしていたという異色の経歴の持ち主。京都の老舗米屋で全国各地のお米を食べ、地元のお米でも勝負できると確信し、農業を支えることを決意。ひたむきに農業に取り組んでいます。
天然のミネラル補給と丁寧な乾燥
全ての圃場にサンゴを粉末にした資材を使用しており、天然のミネラルを補給しています。従来から肥沃な土壌ではありますが、ミネラルを補給することで、土の中の微生物が活性化し、稲が健康に育つ環境を整えています。 また、味の決め手になる乾燥についてはじっくり低温で時間をかけて実施。 さらに、昨年精米施設を新設し、低温・低速で旨みを逃さない丁寧な精米を自社で行っています。
いつ食べても美味しいお米
遊佐さんの目標は「年間を通じて味の落ちないお米を作ること」。端境期にも新米と変わらない美味しいお米を作っていきたい。また、どの田んぼでも均一で味のいいお米を作るために努力を重ねています。
工学系の大学で学んできた知識を生かし、効率的に美味しいお米が作れるよう、農業のデジタル化など、これまでの知見を残しながら、今の時代にあったお米づくりのため、日夜研究を続けています。