京都祐喜
京都祐喜京都府与謝野町
西日本唯一の最高級「特A」京都丹後コシヒカリ
京都府与謝野町。京都丹後地方と昔から呼ばれており、江戸時代からは高級絹織物「丹後ちりめん」の物流拠点として栄え、ちりめん街道など歴史を物語る町並みを残す。この地域のお米はその殆どを近畿地方で消費されるため、隠れた米どころとしてひそかに知られている。京都丹後の稲作は遥か太古から行われていたと伝えられ、今も京都の有名料亭などでは京都丹後のお米がよく使用されているという。
丹後産コシヒカリは、肥えた土と、山から流れ出る冷たくきれいな水、昼夜の温度差を利用して栽培され、ツヤ・粘り・甘み・が強いのが特徴。第15回環境保全型農業コンクールで優秀賞を受賞。日本穀物検定協会による食味ランキングにおいては、最高評価「特A」を幾度も獲得している。ミシュラン★付きの和食店が使用するなど、名実ともに、雅な京都が誇る極上米である。
大地の恵みは形を変えて大地に還す。自然の力を生かした米づくり
「日本三景・天橋立」は、京都丹後の自然が何千年とかけて創りだした美しい神秘の造形である。天橋立に流れる野田川・阿蘇海の環境を守るため、与謝野町では自然の力を生かした自然循環農業を行なっている。
与謝野町では特別栽培米基準を、京都府推進レベルより更に厳しく設けており、有機質肥料『京の豆っこ』を使用。『京の豆っこ』は、町の京豆腐工場の「おから」、有効成分の高い「米ぬか」、ミネラル豊富な日本海の「魚のあら」をブレンドし発酵させた与謝野町産100%天然素材の有機質肥料である。与謝野町では、京都府・京都府丹後農業改良普及センター・JA京都の技術支援提携により『京の豆っこ』を開発。供給施設を町の直営とし、行政を上げて自然循環農業に取り組んでいる。農薬をできる限り使わず、稲が栄養を吸収する土壌・肥料から見直した自然循環農業は、人にも地球にも優しく、美味しいお米を育てる。
『京の豆っこ』で育てた丹後コシヒカリは、京都の海と山のそばにある小さな町・与謝野で、生産者と町が一つになり自然の力で創りあげた究極のお米なのである。
純粋な京ブランドを大切に守り、育てる
「純粋な京ブランドを大切にしたい」と生産者の香山喜典さんは語る。
丹後地方は、大和朝廷に米を献上したという歴史が残り、古来より米どころとして栄えてきた。丹後では地元産コシヒカリを使った完全米飯給食を実施している小中学校もあり、子供の頃から「ほんものの味」を覚えるという。丹後管内の小中学校では、自ら田植え作業をし、収穫の喜びを味わう食育が行われている。お米を通して「米どころ・京都丹後の伝達」と「丹後のお米のおいしさ」を次世代に伝え、守り育てていく。
京の食を支えてきた京都丹後・与謝野町。手間ひまを惜しまない繊細な技を持つ京都ならではの、こだわりある米づくりは、太古より現在そして未来へと、長い進化の歴史を歩んでいく。